間伐材や流木や廃材などが金の卵に

kanazu362008-08-20

18日、燃油の高騰で経営が苦しい現状を訴えるため
全国のサンマ漁船約230隻が一斉に休漁した。
今後数日はとれたての新サンマがやや高くなる恐れがあるがと。
原油の高騰で間伐材や流木や廃材などを生かす企業が
脚光を浴び新聞に紹介されている。
間伐材や刈り草などを堆肥に
 燕市の「せん定枝リサイクル施設」吉田環境衛生公社では、総工費6350万円を
 掛けて剪定枝を破砕する機械や植繊機などを導入した。
 間伐材や刈り草を破砕機でチップにし、さらに植繊機で繊維状にして、発酵棟に6カ月
 置いて堆肥にする。
 チップのままでも雑草などを抑えるマルチング材として利用できる。
 マルチング材とは、地表面の飛散,流芒の防止、雑草の生育抑制、保温,保湿による
 植物生育の促進の為に地表面を様々な材料で被覆すること。
 処理能力は一時間当たり400キロで当初は年間250トンを予定したいたが2007年度は
 513トンを処理した。
 燕市の「せん定枝リサイクル施設」の流れは、
 ・枝―破砕機−磁選機(鉄分排出)―チップー公園などへ
 ・枝―破砕機−磁選機(鉄分排出)―チップー刈り草投入―植繊機(繊維状に)―
  発酵棟(約4カ月)―発酵棟(約2カ月)−堆肥―家庭菜園などへ
・流木をペレットに
 会津若松市のアグリパワーでは、阿賀町(旧三川村)の東北電力揚川ダムのなどに
 流れ着く流木を利用し燃料ペレットやキノコ菌床や木質ペレットや堆肥に加工する。
 広葉樹のオガコはキノコ菌床に、針葉樹は木質ペレットに、草葉は堆肥に加工。
・廃材で発電を
 北越製紙新潟工場では、年間9万キロリットルにも上がっていた重油の使用削減のため、
 建築廃材や間伐材を利用する木質バイオマス発電ボイラーを昨年3月に設置した。
 発電量は一時間7600キロワットで同工場の使用電力量の約7%を賄う。
 年間で重油は2万5000キロリットル削減できる。
 建築廃材や間伐材などの木くずは、重油に比べコストが約4分の1だという。
・建築廃材を湿度調節用の木炭に
 島根県出雲市の建設会社が開発した湿度調節用の木炭をマンションの天井裏に置くと、
 上階からの音が小さくなるという。
 子どもの跳びはねなどで生ずる「ドスン」という重い音に効果的で、コンクリート
 厚くする防音対策より費用が安い。
 木炭は、出雲土建が建築廃材を利用して作った「炭八」。
 木炭はもともと温度調整用に2002年に作ったが「上階からの音が小さくなった」と
 いわれ防音効果が分かった。
・番外:廃食油でバイオディーゼル燃料(BDF)
 新潟県内で廃食油でバイオディーゼル燃料を製造販売する会社は数社。
 2年前から手がける伊丹自動車(長岡市)では、原油の高騰で今春から販売量が目立って
 増えている。
 7月の販売量は約1500リットルと昨年同月比で倍増。
 1リットル120円で軽油より40円以上安いという。
 バイオディーゼル燃料の需要が高まるにつれ原料の廃食油の確保が難しくなっていると。
 農水省によると、軽油を燃料とする車両は大半が改良せずにバイオディーゼル燃料を
 使用できるという。
時代の流れか。
これまでゴミとして厄介物扱いされていた「間伐材」「刈り草」「流木」「建築廃材」「廃食油」
などが経営者の努力で金の卵に大変身。

また値上がり (イラストを模写)