間伐材やせん定枝などが堆肥やペレットに

kanazu362008-09-07

新潟県内の巻や吉田や三條で間伐材やせん定枝などを
リサイクルして堆肥やペレットに加工する工場のあることを知り
9月2日訪れた。
・さいかい産業(旧巻町・ペレットなど)
 ブリケット(加工薪)やペレットなど製品を販売するアンテナショップが新潟市
 みずき野にある。
 店内の壁に、2007年3月15日付けの新潟日報の新聞切抜き「地球癒す木質ヘレット・
 普及模索県内でも」が貼られ製品のブリケットやペレットが並べられている。
 工場は旧巻町竹野町の弘法清水の前にあった。
 工場入り口には「構内立入禁止」「指定可燃物貯蔵取扱所・品名:木質再生燃料・
 最大数量80立方メートル」と書かれたか表示板がある。
 工場は昨年12月火災に遭い現在取り壊し中。
 施設の一部はまだ残っており取り壊し作業中なので邪魔にならないように見学して
 ほしいと許可を得た。
 新工場は現在旧下田村(現三条市)に建設中。
 神田保さんからパンフレットで竹野町工場の「木質再生燃料工場製造ライン」の説明を
 受けた。
 ブリケットやペレットは、間伐材やせん定枝などを1次破砕機でチップにする。
 その一部を燃料と利用し、その熱でチップの水分を6から8%まで乾燥させる。
 乾燥させたチップを2次破砕機で破砕しメインタンクに原料と燃料を貯める。
 メインタンクから原料を取り出し圧縮・固形化してブリケットやペレットにする。
 間伐材やせん定枝などが製品のブリケットやペレットに加工される現場を見れなかった
 のが残念だった。
・吉田環境衛生公社(旧吉田町・堆肥など)
 会社(施設)は、旧吉田町吉田本町にあった。
 頓所武社長から施設を案内され説明を受けた。
 当社は2004年に新潟県内初の施設として総工費6350万円掛けて建設された。
 1時間当たり400キロを・年間250トンを処理する。
 旧吉田町の間伐材やせん定した枝や刈り草などをここに集め、破砕機でチップにし
 磁選機で鉄分を取り除く。
 チップに植繊機で繊維状にした刈り草を混ぜ「発酵棟」に約4カ月、「成熟棟」に
 約2カ月置いて堆肥にする。
 製品は、チップのままでも雑草などを抑えるマルチング材として利用できる。
 堆肥は、希望者に2カ月に1回1世帯100キロまで無料配布している。
 前回の7月は、約800人もの希望者があり多くの人たちに配布するため90キロに
 制限した。
 処理能力は当初年間250トンの予定でしたが間伐材やせん定した枝や刈り草などの
 持込が多く、残業などで1日12時間フル稼動して約500トンを処理している。
 工場内では、一人が破砕機に間伐材やせん定した枝を投入、もう一人は植繊機に刈り草
 を投入していた。
 外では、破砕されたチップをフォークリフトで発酵棟へ運搬していた。
 社長は、ここの施設をモデルにした施設が三条にもあるので是非見学してほしいと。
三条市緑のリサイクルセンター(三条市代官島・堆肥など)
 三条市代官島に三条市緑のリサイクルセンターあった。
 施設は午後1時半まで休憩中であったため入り口が閉まっており外から眺めた。
 工場は吉田環境衛生公社とほぼ同じ造りである。
 2005年に総工費1億6137万円掛けて建設された。
 1時間当たり800キロから1200キロ・年間900トンの処理能力を有する。
 初年度は256トンの処理にとどまったが、2007年度は509トンを処理した。
テレビでは、バイオマス発電所が各地で稼動し間伐材やせん定枝や廃材の需要が急増し
これらの確保が今後の大きな課題だと放送していた。
ある林業関係者は、間伐材やせん定枝が資源として見直され、林業が昔のように
復活する日が来るのではと。

処理作業 (イラストを模写)