ふるさとブックフェアと出版界

kanazu362008-09-12

地方紙新潟日報に9月1日から五木寛之さんの連載小説「親鸞
が始まり毎日楽しく読む。
読書の秋・灯火親しむべし。
灯火親しむべしは、「涼しく夜の長い秋は、灯火の下での読書に
適している」ということ(韓愈「符読書城南詩」から)。
爆発的な人気を博していた「ハリー・ポッターシリーズ」が完結した。
世界で累計4億部・日本でも2000万部以上を販売した。
ハリー・ポッターに続くヒット作品はまだまだ。
出版界にも秋風が。
新規ヒット作品が少なく2008年上期の販売実績は、書籍が前年比3.6%減の
4708億円・雑誌が同4.2%減の5594億円。
全体で同3.9%減の1兆302億円。
新津市の英進堂書店で「全国地方新聞社刊・ふるさとブックフェア展」が開催されていると
知り9月3日見てきた。
・ふるさとブックフェア展
 英進堂書店のカウンター前の店頭には、全国30新聞社の本350点1500冊が並ぶ。 
 日ごろ店頭では見る機会の少ない地方新聞社が発刊する本が目の前に。
 脇には、北海道から沖縄までの地方新聞も置かれている。
・番外:短編童話集第100号「ひげひげエンザ」が届く
 知人から「新しい本ができました」と短編童話集「ひげひげエンザ」が届いた。
 本を開くと「飛(と)ぼう 未来へ 描こう 夢を」新潟児童文学第100号(特別号)と
 書かれている。
 知人(杉山友理)の作品は「おばあちゃんの宝もの」。
 「朝子、おばあちゃんのことたのんだね」お母さんは白たびをはきながら、せわしそうに
 時計を見上げた。結んだ帯を鏡に写して横からながめ・・・・
 書き出しの文章に思わずあり日の母の姿が重なり遠い昔の出来事が甦った。
 目次を見た。
 故郷高田の児童文学者杉みき子さんの「おばあちゃんとわたしの ふしぎは冬」も
 掲載されたいた。
 末尾に、新潟児童文学会長・鈴木義則さんが、児童文学同人「新潟児童文学」は、
 1977年(昭和52)に結成、昨年30歳を迎えました。と書いている。
・番外:「五頭郷土文化」発行30年60号で終止符
 五頭郷土文化研究会(会長吉川正夫)は、1978年に旧北蒲南部郷4町村の有志が
 結成し、年2回機関紙「五頭郷土文化」を発行してきた。
 しかし、会員の高齢化などで投稿数が減ったことと事務局も高齢となったことを理由に
 発行30年・60号で終止符を打ち活動を停止した。
・番外:講談社月刊誌「現代」など3誌を休刊
 講談社は9月1日、月刊3誌の休刊を決めた。
 総合誌「現代」を12月1日、「クロスワードin」を11月14日、漫画誌
 「マガジンZ」を来年1月26日発売分でそれぞれ最終号にすると発表した。
 「現代」は1966年創刊、1969年には36万部を発売したが、最近は8万2千部程度に
 低落。
 「クロスワードin」は1997年に創刊、発売当初15万部だったが、最近は6万8千部まで
 落ち込んだ。
 「マガジンZ」は1999年創刊、発売当初15万部だったが、最近は2万2500部まで
 落ち込んだ。
 休刊の主な理由は、販売部数の減少だという。
・番外:赤塚不二夫追悼フェア
 新潟県ゆかりの漫画家赤塚不二夫さんが亡くなって1カ月が過ぎた。
 新潟市内の書店で「漫画家赤塚不二夫追悼フェア」が開催されていると知り9月6日
 本屋をのぞいた。
 子どものころ読んだ懐かしい本が並ぶ。
 天才バカボン・おそ松くん・ひみつのアッコチャン・ニャロメなどなど約60巻。
 6日のNHKテレビアーカイブスで「赤塚不二夫を語る」を放送していた。
 天才バカボンの “これでいいのだ!!”の 壮快なメロディーが今にも聞こえてくる
 ような錯覚が。
・番外:中国で徳川家康ブーム
 徳川家康は、1950年(昭和25)3月から1967年(昭和42)4月まで北海道新聞
 東京新聞中日新聞西日本新聞に連載された山岡荘八氏の小説(全26巻)。
 日本の高度経済成長時代といわれた昭和30年代、経済戦略の手本として経営者などに
 愛読され日本で空前の“家康ブーム”を引き起した。
 小説は、3000万部突破という戦後最大のベストセラーになった。
 その歴史小説徳川家康(全13巻)の中国版が昨年12月から北京で発売され、6月末
 までの発行部数が延べ約147万部にも達するヒット作品になっている。
 宣伝文句は「21世紀に必読の書」「三国志にも匹敵する」とのうたい文句も人々の関心
 を引きつけるようだと。
読書の秋・灯火親しむべし。
涼しく夜の長い秋は、灯火の下での読書三昧を。

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