寺尾のお地蔵さま

kanazu362008-09-19

職場OB会の会報が届いた。
健康訓が掲載されていた。
「五十や六十花なら蕾(つぼみ) 七十八十は働きざかり
九十になって迎えが来たら 百まで待てと追い返せ」と。
近くの「寺尾のお地蔵さま」と親しまれている“寺尾地蔵尊”が開基百周年を迎え、
11日秋季大祭が行われた。
祭り前日の10日と祭りの11日参拝した。
祭り準備で忙しい中、寺尾地蔵尊世話人の池谷信雄さんが境内を案内され「尾地蔵尊
略縁起」や「寺尾のお地蔵さま」の本などを見ながら話を聞かせてくれた。
・寺尾地蔵尊
 ・尾地蔵尊の略縁起
  昭和38年4月11日の開祖50周年記念に信者に配布された略縁起に寄れば
  明治45年夘月老母が子供たちに捕らえられた一匹の亀を助けた。
  或る夜老母の枕もとに地蔵尊現れ「我は衆生済度の誓願があり、当家南方丘の6本の
  松の下に埋もれている。掘り出してくれよ」と言って姿を消された。
  お告げの通り松の木下を掘り下げると正しく石体地蔵尊が出てきた。
  地蔵尊を持ち帰り家に安置し一心に信仰した・・・
  老母のご託宣がよく当たると評判になり後日だれ言うとなく「寺尾のお地蔵さま」と。
・境内のみ仏
 玉垣に紅白の幕が飾られ門柱脇の赤・白・黄・緑・青などの吹流しが秋風に左右に揺れ
 境内は祭り一色。
 ・門柱
  昭和43年春、ご本尊のお告げにより、初代別当渡辺キヨの米寿を記念して、境内左の
  出入り口に門柱を建設した。
 ・導地蔵堂
  境内左側門柱脇に、平成2年4月に80周年記念に建設された。
 ・身代わり地蔵尊
 ・水掛け三尊不動尊(菅谷不動尊
  昭和47年、眼病供養不動尊を招致したいとの信者の声が高まり60周年記念行事の
  一環として制作した。
 ・梵鐘
  昭和47年4月60周年を記念して奉納された。
 ・十三仏
  境内に入ると右側の梵鐘脇に十三仏塔がそびえ立っている。
  昭和56年4月、70周年記念行事の一環として建設された。
 ・六体地地蔵(六地蔵尊)
  導地蔵堂の隣に平成2年3月に新築された地蔵堂がある。
  平成2年4月に80周年記念に奉納された。
  六体地蔵は福島県白河市の姉妹彫刻師(鈴木マリ子・藤田るり子)が制作した。
  10日に参拝したときには、赤いずきんと赤い衣をお召しになっていなかったが
  11日の祭りの当日は赤いずきんと赤い衣をお召しになっていた。
 ・子育地蔵尊
  本堂前の左側に、左右に童子を伴い、かれんな幼児を抱いているお地蔵さまが
  御影石の台座の上に安置されている。
  子育地蔵尊は、彫刻家早川亜美氏が制作された。
本堂に案内された。
本堂の廊下には大きな布袋さんが飾られその脇に大きな数珠が置かれている。
祭りには、信者の人たちが念仏を唱えながら大数珠を回す「百万遍念仏」が行われる。
境内に多くのみ仏などがあるのに驚いた。
池谷さんは、「明日の祭りには是非参拝して下さい」と言いながら、昔は多くの人で
賑わった寺尾地蔵尊祭りでしたがと往時の賑わいを懐かしんでいた。

寺尾地蔵尊の境内を歩く (イラストを模写)