萩と葛と尾花と彼岸花

kanazu362008-09-23

奈良県明日香村の棚田のあぜ道を真っ赤に染める彼岸花
映像が昨22日のNHKテレビで放映されていた。
今日23日は秋分の日。
彼岸の中日は、春分秋分の日を中にはさんで前後3日間。
今年の彼岸の入りは9月20日で彼岸開けは26日。
秋の七草といえば、萩(はぎ)・尾花(おばな)・葛(くず)・女郎花(おみなえし)・
藤袴(ふじばかま)・桔梗(ききょう)・撫子(なでしこ)。
偶然か、わが家の庭の彼岸花が彼岸の入りの20日に咲いた。
野山を歩き萩と葛と尾花を見つけた。
・萩の花(9月19日・天寿園)
 新潟市清五郎の天寿園には、日本庭園と中国庭園がある。
 日本庭園の池の脇に萩の花が今が盛りと木々を薄紫色に染めている。
・葛の花(9月2日・旧巻町竹野町
 旧巻町竹野町の弘法清水脇の山肌をくずの葉が覆う。
 葉の間から薄紫色のくずの花が顔をのぞかせている。
 山道を歩けばあちこちで見かれる大きな葉。
 気にもかけず名も知らない雑草だった。
 友からあれは「くず」と教えられた。
 十日町地方ではケェバ(飼い葉)と方言で呼ばれ、昔は牛や馬など家畜に与える
 最高の飼料だったと新聞に出ていた。
 子どものころ、夏休みで母の里に帰ったとき祖父が山からくずの葉を刈り取り
 背負って帰ってき姿を思い出す。
 聞けば「乾燥させて冬の牛の餌にする」と。
 丈夫なつるの繊維からは葛布(くずふ)という布ができ、根から良質のデンフンがとれ
 クズもちやクズ湯の原料となる。
・尾花(9月20日・西川)
 尾花とはススキの花穂が出ている時の呼び名で一般的にはススキと呼ばれる。
 近くを流れる西川の土手のススキの花穂が、銀色に輝き秋風に揺れる。
 河原からエンジンの音が聞こてくる。
 3人の作業員が草刈機で土手の雑草を刈っている。
 雑草に混じりススキも次から次えと刈り取られていく。
彼岸花
 庭の片隅に今年も真っ赤な大きな火花を連想させる彼岸花が咲いた。
 赤い花が天から降ってくるという仏教の経典から、おめでたい事が起こる兆しに
 「天上の花」と呼ばれる。
 日本では、死人花(しびとばな)・地獄花(じごくばな)・幽霊花(ゆうれいばな)
 等と呼ばれ、不吉な花として忌み嫌う地方もある。
 韓国では、葉のあるときには花がなく。花のときには葉がない。
 「花は葉を思い。葉は花を思う」ことから相思華(サンチョ)と呼ぶ。
 「葉なし草」といわれる彼岸花
 葉の盛りは春。
 真っ赤な花が咲くのは秋。
9月26日から旧新津市の新津フラワーランドで園芸業者の作品展「秋のフラワーショウ」が
開催される。

萩の花を見つめる (イラストを模写)