国上寺の御開帳と国上山登山

kanazu362008-10-08

今朝(8日)の新聞トップは「ノーベル物理学賞に3氏」と
王監督がグランドに別れ・ON時代終焉プロ野球危機」
の記事が。
1300年の歴史を持つ新潟県最古の名刹「国上寺」の
本尊御開帳が12年ぶりに10月1日から始まった。
10月3日、本尊の「上品上生阿弥陀如来」を拝み国上山に登った。
・国上寺の御開帳
 国上寺は、国上山の中腹にある真言宗の寺院、和銅2年(709)創建の新潟県最古の
 名刹
 住職が親切に本堂を案内してくれた。
 本堂前に回向柱が建ち、回向柱の綱は本堂の本尊の手につながっている。
 本尊の後ろの回廊の扉が開けられ、役の行者(後の小角・わが国修験道の祖)の木像を
 拝むことが出来る。
 本堂の中には入ると住職が「読経をしますので本尊の手とつながっている綱を握って
 下さい。少しひざを低くすると阿弥陀様のお顔がみえますよ」と。
 腰をかがめ厨子の中の御本尊のを拝顔した。
 本尊は9月28日、12年ぶりに檀家の人たちによって土蔵から本堂の厨子に移された。
 本尊の「上品上生阿弥陀如来」は、台座を含めて約6mの高さがある。
 近くに宝物殿があり、義経作の大黒様や良寛の枕地蔵などを見学した。
・国上山登山
 本堂右側に国上山登山道がある。
 案内板には、頂上まで850m・所要時間約25分。
 新潟県指定文化財「天然記念物・国上山のブナ林」と書かれた標柱が立つ。
 9:12登山開始
 9:27五合目あか谷みはらし台到着、眼下に野積の集落と日本海
 9:37展望台へ50m・山頂まで100m
     展望台からは国上の集落が見える
 9:48山頂(313m)到着、広場に三角点の石柱が立つ
  山頂に立つ看板には
  国上山:霊峰や弥彦山に連なる国上山(313m)は、その中腹に越後最古の古刹
  「国上寺」や良寛さまの過ごされた「五合庵」「乙子神社草庵」など、数々の史跡が
  散在するほか、酒呑童子などの伝説の宝庫でもあり・・・と。
 10:00蛇崩経由で下山開始
 10:08剣ケ峰・黒滝城址分岐点(黒滝城大河ドラマ天地人に登場するか)
 10:21大山祇大神と天狗を祭った祠に到着
 10:32山の神参道と書かれた石柱が、右国上山山頂0.6キロ・駐車場1.7キロ
 10:50山の神参道と書かれた石柱が
      分岐点左麓集落・右ビジターセンター駐車場1050m
 11:15ビジターセンター駐車場到着
・五合庵
 良寛が玉島(岡山県倉敷市)の円通寺で厳しい修行を終え、各地の名僧を訪ね研さんを
 重ねたのち、40代から60代までの約20年間住まいした庵。
 五合庵の名は万元上人が、この庵と毎日米五合を給したことから名付けられた。
 先日の新聞に長岡藩主牧野忠精公が、良寛さまに寺を持たせようと思い自ら迎えに
 行きましたが、良寛さまは黙ったったままだったので連れ帰ることをあきらめたと。
・乙子神社草庵
 国上寺を下ると道路右側に「乙子神社東参道、60m下ると神社」と標柱がある。
 境内には、良寛詩歌碑があり、「乙子神社草庵」の解説がある。
 「朝夕の急な山坂の登り降りが老身にこたえたことと五合庵の老朽化したこともあって
 文化13年(1816)良寛は、この草庵に移り住んでここで10年間の生活を送る」と。
国上寺の御開帳で本尊の「上品上生阿弥陀如来」を拝み国上山に登り、良寛さんゆかりの
五合庵や乙子神社草庵を訪ねた。
宝物殿では良寛さまの枕地蔵を拝みある日の良寛さんの姿を偲んだ。

良寛さん (イラストを模写)