天地人と与板

kanazu362008-10-09

10月8日の東京ドームは、超満員の46783人で沸いた。
優勝を懸け同率首位で迎えた伝統の巨人・阪神戦の最終戦
だからだ。
結果は3:1で巨人の勝利で優勝に一歩前進。
10月4日、与板の街は与板城主直江兼続率いる与板衆の赤備え(あかそびえ)の
武者行列と米沢上杉藩の砲術隊の演武披露で沸いた。
赤備えといえば、武田氏滅亡後、本能寺の変の混乱を経て甲斐国徳川家康
よって平定された。
その折に武田家の旧臣達を配属されたのが徳川四天王にも数えられる井伊直政である。
武田の赤備えを支えた山県隊の旧臣達も直政に付けられ、これにあやかって直政も
自分の部隊を赤備えとして編成している。
井伊の赤備え小牧・長久手の戦いで先鋒を務めて奮戦し、井伊の赤鬼と呼ばれ恐れ
られた。
以後幕末に至るまで井伊家の軍装は赤備えをもって基本とされた。
与板藩井伊家(2万石)は彦根藩井伊家の分家である。
与板藩井伊家の家臣も軍装は赤備えだったのだろうか。
10月4日、与板の町を訪れ武者行列と米沢上杉藩の砲術隊の演武披露を見た。
10月4日、大河ドラマ天地人」の放映で沸く与板町で与板城主直江兼続率いる与板衆
約20人が街を練り歩き、与板支所前の広場では米沢上杉藩の砲術隊の演武が披露
された。
・与板城主直江兼続率いる与板衆の与板天地人(武者)行列
 大河ドラマ天地人」の放映で沸く与板町で与板城主直江兼続率いる与板衆が街を
 練り歩く与板天地人行列行われた。
 愛の前立ての兜をかぶった直江兼続が馬に乗り赤色の鎧いで身を固めた武者(与板衆)
 が桃太郎旗を掲げて歩く。
 着物姿の見台所のお船の方の姿も行列の中に。
 ほら貝と太鼓が鳴り響き街は戦国絵巻一色に染まる。
・米沢上杉藩の砲術隊の演武披露
 与板支所前の広場に「山形県米沢市米澤藩火縄筒保存会」「毘」「龍」の旗がなびく。
 米澤藩古式砲術保存会による米澤藩稲富流古式砲術の演武が行なわれた。
 演武参加者は、指揮官一人・太鼓をたたく者一人・砲術隊員15人(含む女性)・旗手一人。
 砲術隊員の15人が3隊(1隊5人)に編成され、それぞれの隊が、指揮官の撃ての号令と
 振る采配に合わせ一人ひとりが試射する。
 轟音が響き地面から伝わってくる振動がものすごい。
 白煙と火薬の匂いが会場に漂う。
 まさに噂通りの「上杉の雷筒」だ。 
 立った姿勢、腹ばいの姿勢、膝をついた姿勢の試射が次から次へと行なわれた。
 あまりの音の大きさに驚き泣き出す子も。
・番外:直江兼続の妻お船の顕彰碑完成
 9月23日、旧与板町本与板の直江家の屋敷跡に「お船の顕彰碑」が建立されたと知り
 27日見学した。
 顕彰碑は、光西寺山門近くの広場にあった。
 高さ1.7m・幅約1mの黒御影石天地人の作者火坂雅志さんが「お船の方生誕御館跡」
 と揮毫した。 
 大河ドラマ天地人」の放映を機にお船を広く知ってもらい、地域の活性化にと本与板
 の町内会と「本与板城山保存会」が地元住民から寄付を募り建立した。
 近くの広場に「お船売店」と書かれた土産売り場もあった。
与板の町は、9月15日の都野神社の「与板十五夜祭り」に負けない賑わいが。
天地人」効果は・・・

与板天地人(武者)行列を見る (イラストを模写)