行灯と灯籠と書
ラムサール条約に登録が決まっている旧水原町の瓢湖に
昨10日、コハクチョウ3羽が初飛来した。
10月10日の初飛来は3年続けてのこと。
ふるさと高田に住む小学校同級生から、「わがむら・わがまち
“自慢の逸品まつり”」の案内状が届いた。
友は、大河ドラマ「天地人」の主人公直江兼続の兜の前立ての文字「愛」を施した行灯を
出品する。
あかりと言えば行灯や提灯に「詩」を書き、書を柔らかな光に浮かび上がらせ人々の
心に優しく語りかける「万葉の世界・あかりに思いをよせて」が開催されている。
自慢の逸品まつりと万葉の世界・あかりに思いをよせてを観て来た。
・わがむら・わがまち“自慢の逸品まつり(9月23日・大和デパート)
旧高田市に住む陶磁器店主梨本忠義(68)さんは、来年の大河ドラマ「天地人」の
主人公直江兼続の兜の前立ての文字「愛」を施した行灯を作った。
行灯は高さ50センチで白色灯で照らす。
「愛」の文字は林泉寺の住職笹川元祥が書いた。
文字の隣には歌舞伎の「直江山城守」が描かれている。
作品は、「わがむら・わがまち“自慢の逸品まつり”」のコーナーに展示即売されていた。
「愛」の文字と義に生きた「直江山城守の姿」が暗闇を照らす。
・万葉の世界・あかりに思いをよせて(10月5日・大和デパート)
会場には県内外で活躍する7人の女性書家の作品が並ぶ。
書は仮名あり漢字あり。
正方形・長方形・円柱・半円形・台形・三角錐など多種多様の行灯や提灯が。
行灯や提灯に書かれた文字が柔らかな灯りに照らさ浮かび上がる。
新井嶺花さんの「雪落ち来る」・岩田佳香さんの「燈」・中村暢子さんの「月夜」・
小川和恵さんの「ますらをの月」・中村翠雨さんの「春霞・古之」・樋口志保さんの
「紫」・堀田一逕さんの「白薫」などの書が万葉の世界を演出する。
多種多様の行灯や提灯に映りだされる書が、光に浮かび観る人を悠久の世界へと誘う。
・番外:「宵の竹灯籠まつり」に飾る竹灯籠作りに挑戦(村上南小学校)
宵の竹灯籠まつりとは、
第一回宵の竹灯篭まつりは平成14年10月13日に開催された。
村上の町なかには黒塀プロジェクトという市民運動により黒塀作りが行われている
安善小路がある。
ここでは7年前から夜のおまつり「宵の竹灯籠まつり」が行われる。
今では5000本の竹の灯篭が小路に並べられ、幻想的に揺らぐろうそくの灯りの中、
琴、三味線、尺八、和太鼓といった古典の音色を奏でる芸術的なイベントで、
毎年10月の第二土曜・日曜の二日間開催される。
異次元空間に迷い込んだような非日常的な世界に、大勢の人が酔いしれる。
第7回「宵の竹灯籠まつり」が今年も10月11・12日の両日、村上市で開催される。
祭りを盛り上げようと村上南小学校の5年生が、総合学習の一環として保護者と協力して
竹灯籠作りに挑戦、約300本の竹灯籠を作った。
灯籠に入れるロウソクは、市内の寺院から使用済みのものを回収して再利用した。
女子児童が鍋やフライパンで溶かした後、料理店から寄付してもらった使用済みの
固形燃料の器に1つずつ流し入れて作った。
作った竹灯籠は寺町の経王寺に飾られる。
行灯や灯籠の燈が人々を幻想的な世界に誘う。
竹灯籠作り (イラストを模写)