地域起こしに燃える出雲崎町

kanazu362008-10-17

新潟県内の各市町村が地域起こしに燃える。
12日、新潟市の臼井地区では「狸の婿入り行列」・
新潟市の西川地区では「越後にしかわ時代激まつり」・
村上市では「宵の竹灯籠まつり」・上越市高田では
「城下町高田花ロード」などなど。
出雲崎町・与板町・和島村の3町村が平成の大合併で「良寛町」の誕生を画策したが
まとまらず合併を断念した。
与板町と和島村長岡市と合併、出雲崎町は独立独歩の道を歩む。
出雲崎は江戸時代には幕府直轄の天領地となり、北前船の寄港地、佐渡島からの
金銀荷揚げの地として栄え、近年は、日本における「近代石油産業発祥の地」として
栄えた。
過疎化が進む出雲崎町
地域起こしに燃える町の人口は、平成20年9月1日現在5055人。
地域起こしに燃える出雲崎町の最近の取り組みを見た。
出雲崎町の人口推移(国政調査から)
 1980年10月 7048人 ・1985年10月 7048人
 1990年10月 6421人 ・1995年10月 6213人
 2000年10月 5814人 ・2005年10月 5338人
 2007年7月中越地震発生当時 5384人 ・2008年9月1日 5055人
 と過疎化が進み人口減が続く。
中越沖地震震災復興祈願イベント「きずな」の開催
 中越沖地震震で被災した出雲崎町で震災復興祈願イベント「きずな」が10月11・12日の
 両日開催された。
 12日は、料理家の神田俊郎さんが同町の「天領の里」で「神雲元希(しんうんげんき)鍋」
 と命名した大鍋を被災当時の町の人口に当たる5384人分作り、県内外の来場者に
 振る舞った。
 大鍋の具材にはアンコウ・アオリイカなど出雲崎町の特産品がふんだんに使われた。
・縄文古木と出雲崎
 2007年7月16日の中越沖地震出雲崎沖の海底に眠っていた縄文古木が大量に
 地上に姿を現し話題を呼んだ。
 出雲崎漁協では約290トンを回収した。
 処分に困った出雲崎町出雲崎漁協組合では縄文古木を希望者に無償で配布した。
 縄文古木は今でも人気で役場に「譲って欲しいという問い合わせがある」と。
 町は地震を風化させず、観光振興につなげようと、震災復興祈願イベント「きずな」の
 参加者に記念品としてプレゼントすることを決めた。
 9月10日、町職員ら15人が記念品袋5384個作った。
 記念品袋には、樹種や年代などが印刷された札が取り付けられている。
・ジェロと出雲崎
 黒人演歌歌手ジェロが歌うデビュー曲「海雪」が大ヒット。
 作詞:秋元 康・作曲:宇崎竜童 歌唱:ジェロ
 「あなた 追って 出雲崎 悲しみの日本海 ・・・」「一人きりの 出雲崎 ・・・」
 と歌の舞台に出雲崎町が登場する。
 ジェロの「海雪」の大ヒットで出雲崎町の地名が全国に知れ渡った。
 最近では、ヒット曲「海雪」の舞台となった出雲崎町でジェロさんが撮影したフォトエッセイ
 が出版された。
 町では、ヒット曲「海雪」の続きフォトエッセイの出版で「出雲崎の魅力もPRできる」と
 喜んでいる。
 町の願いは、ジェロさんの紅白初出場。
コシヒカリの汐風米(しおかぜまい)と出雲崎
 出雲崎町は本年度、有機栽培天日干しのコシヒカリを「汐風米」と名付け、ブランド化した。
 汐風米は、同町の牛舎から出る堆肥を田にすき込み、刈り取った稲を天日と潮風で自然
 乾燥させて作る。
 汐風米で作られたおにぎりが、震災復興祈願イベント「きずな」の会場で振る舞われた。
 今年の収穫量は1.2トンを見込む。
良寛町」誕生の断念で独立独歩の道を歩む出雲崎町
地域起こしに燃える出雲崎町
次はどんなアイディアで勝負するか。

ジェロが「海雪」を歌う (イラストを模写)