大したもん蛇と酒の文化展

kanazu362008-10-19

大蛇と酒といえば神話の「八頭の大蛇(やまたのおろち)退治」の
話を思い出す。
須佐之男命(スサノオノミコト)が、八頭の大蛇に強い酒を
飲ませ酔ってその場で寝てしつたすきに大蛇を退治する。
故郷の新潟市亀貝にも、針入りのおはぎと酒で大蛇を退治するという昔話「赤池」がある。
関川村の道の駅「桂の関」に大したもん蛇が展示され、酒の文化展が開催されていると
知り10月12日見てきた。
・大したもん蛇(せきかわふれあいどーむ)
 道の駅「桂の関」に“ギネス認定大蛇世界一・大したもん蛇“せきかわふれあいどーむ
 にて展示中の掲示板がある。
 ・大里峠の大蛇伝説
  大蛇が村人によって退治されてしまう物語で要約すると、
  荒川の支流、女川の上流に蛇喰という村があり、忠蔵とおりのという夫婦、そして
  その娘が住んでいた。
  禁断の蛇の味噌漬を食べた妻おりのが、蛇に化身しやがて大蛇に成長する。
  自分がすむ場所をつくるため、荒川をせき止めて関川村を大湖にする計画をたてる。
  しかし、琵琶法師によって命と引換えに情報が事前に村人に伝えられた。
  琵琶法師が息をひきとる直前に「大蛇は鉄がとてもきらいです」と言ったのを
  思いだし、村中の鉄を集めて大きなクギをたくさん作ることにした。
  そしてそのクギをみんなで大里峠まで運び、あたり一面に打ちつけたのです。
  すると大蛇が姿をあらわして苦しみ始めました。
  それは7日7晩の間つづき、村人たちは眠れない日々を過ごしました。
  やがて大蛇は息絶えて、村は助かりました。
  村人たちは、命と引換えに危険を知らせてくれた琵琶法師さんに深く感謝し、
  神様としてまつることにしました。
  どーむの天井に飾られている大蛇の長さは82.8m・重さは2トンの竹とワラで
  作られている。
  昭和63年には、日本イベント大賞奨励賞を受賞、平成元年には東京まつりにも参加
  した。
  平成13年6月には「竹とワラで作られた世界一長い蛇」としてギネスに認定された。
・酒の文化展(せきかわ歴史とみちの館)
 会場に入ると、ビールやワインのポスターとほうろう製の看板など約500点の資料が展示
 されている。
 ・懐かしいビールの宣伝ポスター
  サントリービール(加山雄三)・アサヒビール(有島稲子)・アサヒビール高倉健)・
  サッポロビール岩下志麻)・男は黙ってサッポロビール三船敏郎
  など懐かしい顔のポスターが。
 ・ほうろう製の看板
  見たこともないビール会社などのほうろう製の看板が並ぶ。
  「高級ビール新カスケード」「アサヒビール」「サクラビール」「銃印葡萄酒」「大黒
  葡萄酒」「ユニオンビール」「加冨登(かぶと)ビール」「蜂一印香ざん葡萄酒」など。
  昔は、ほうろう製の看板は街角の民家の塀などで見られた。
 ほかにも「戦前のポスター」「ビールやウイスキー会社の年賀状」「贈答用の木箱」
 「コスター」「ビールメーカのラベルを刻印した記念マグコレクション」などが飾られている。
 展示品は、村上市の元教員岡村博(74)さんが長年にわたって収集したもの。
大蛇伝説に遠い昔が、ビールやワインのポスターとほうろう製の看板などに明治・大正・
昭和の時代が偲ばれる。

懐かしいほうろう製の看板が (イラストを模写)