7日目でやっと出た満員御礼

kanazu362008-11-16

横綱白鵬の3連覇9度目の優勝か。
関脇安馬大関誕生かと注目の大相撲九州場所が、
11月9日初日を迎えた。
大麻騒動や八百長疑惑で大相撲人気に陰りが。
客の入りに異変が生じている。
空席の目立つ九州場所だったが、7日目(15日)でやっと「満員御礼」の垂れ幕が
下がった。
会場には定員の7498人の9割を超える6796人が詰め掛けた。
九州場所で7日目に満員御礼の垂れ幕が下がるのは2年ぶりのこと。
会場の福岡国際センターの収容人員は、升席を拡大し約2千人減らしたことで
定員は7498人。
「砂かぶり」と呼ばれるたまり席には座席の下に靴や荷物を収納するスペースを設け
観客の快適さを優先した。
初日の観衆は、定員の約65%にあたる4694人、2日目は定員の半分人にも満たない
3690人、3日目は3323人、4日目は3379人、5日目は3119人、6日目は
4212人と満員御礼にはほど遠い。
今日中日8日目も満員御礼の垂れ幕が下がるだろうか。
若乃花貴乃花が活躍した1990年代は「若貴ブーム」と騒がれ、連日満員御礼の
垂れ幕が下がる賑わいだった。
横綱若乃花が引退したのは、2000年3月場所5日目に栃東に敗れたのを最後に引退、
横綱貴乃花が引退したのは、2003年1月場所8日目の安美錦との一番を最後に
その翌日引退で若貴時代は終わった。
記録によれば「満員御礼」は、平成元年(1989)11月場所(九州場所)11日目から
連続していたが、平成9年(1998)5月場所(夏場所)2日目に、その連続記録は
666回目で途切れた。
相撲用語解説で「満員御礼の垂れ幕」を見た。
本場所で観衆が満員になると天井から下がる「満員御礼」の垂れ幕は、中入り後の取組
開始の柝(き)が入ると同時に、国技館では正面と向正面、東西の4カ所にゆっくりと
下がる。
また、初日と千秋楽には、日本相撲協会理事長の挨拶が終わると同時に下がる。
この満員御礼の垂れ幕が出ると、力士や協会関係者、報道関係者に大入り袋が配られる。
中身は、戦前は10銭、戦後は10円になった。
四本柱があった時代は、柱に「満員御礼」と書かれた白い布が巻かれていた。
中日8日目までに横綱白鵬1敗、関脇安馬の2敗で大関獲りに黄信号と九州場所の目玉が
かすむ。
若者の相撲離れと地元福岡出身の人気力士大関魁皇(36:友綱)の怪我休場で相撲界は
窮地に。
ビデオリサーチによる11月3日から11月9日までのテレビ視聴率は、1位がプロ野球
日本シリーズ第7戦西武:巨人戦の28.2%、18位が大相撲九州場所初日の15.7%。
今場所は6日目(14日)まで「満員御礼」の垂れ幕が下がらなかった。
「満員御礼」連続記録666回のスタートは、平成元年(1989)11月場所(九州場所
11日目からだった。
九州場所は、あと何回「満員御礼」の垂れ幕が下がるだろうか。

関脇安馬早くも2敗 (イラストを模写)