勝ちを忘れたアルビ最後に勝ちJ1残留
9月23日の第26節神戸戦以来ここ7試合勝ちのないアルビ。
童謡の「歌を忘れたカナリヤは後ろの山に棄てましょか・・・」の
カナリヤの心境。
勝ちを忘れたアルビ、J2降格の危機。
最終戦のガンバ大阪戦で劇的な勝利でJ1残留を自力で決めた。
新聞で最終3節の闘いを振り返った。
・ガンバ大阪戦(第34節・3:2・12月6日)
雪と小雨が降りそそぐ12月6日の東北電力ビッグスワンスタジアム。
アルビの勝利とJ1残留の雄姿を見ようと34287人の観衆がスタンドを埋めた。
試合は2:2の同点でロスタイムに突入。
アルビはロスタイム1分半過ぎに得たFKのチャンスに、こぼれ球を内田が右足で
シュートを放った。
ボールはそのままゴールに突き刺さった。
内田の劇的なゴールでアリビは、3:2とガンバを破り8試合ぶりに勝利し、
自力でJ1残留を決めた。
・FC東京戦(第33節・0:1・11月30日)
11月29日の試合で、アルビとJ1残留争いにしのぎを削る「磐田」「東京V」「千葉」の
3チームが敗れ、順位は磐田が勝ち点37の15位・東京Vが勝ち点37の16位
・千葉が勝ち点35の17位。
勝ち点39の14位アルビが、FC東京戦に勝利すればJ1残留が決まる。
前半の決定的な好機に得点できなかったアルビ。
後半38分、FC東京にCKからゴールを決められ先制された。
終盤アルビは猛攻を仕掛けたが勝利の女神は新潟に微笑まず0:1で惜敗。
アルビのJ1残留は、12月6日のホーム最終戦ガンバ大阪戦に持ち越し。
・大宮戦(32節・2:2・11月23日)
9月23日の神戸戦以来、5試合連続で勝ち星に見放されているアルビ。
共に同じ勝ち点で並ぶ大宮との対戦、残留争いから一歩抜け出すためにどうしても
勝ちたい一戦。
アルビは前半35分、ゴール前でFW矢野が倒されて得たPKを、FWアレッサンドロが
右足で決めて先制した。
後半8分、今度は大宮にPKを決められ同点、試合は振り出しに。
アルビは後半11分、MF松下のFKにFWアレッサンドロが頭で合わせ2:1と
勝ち越した。
喜びのあまりユニホームを脱いだアレッサンドロが「反スポーツ的行為」と警告を受け、
累積で退場となった。
1人欠けたアルビは守りに専念。
しかし、勝利の女神は無常。
後半43分、大宮がゴール前に上がったクロスを頭で決め2:2の同点、そのまま試合終了
のホイッスルが。
引き分けで勝ち点1を加えたアルビの勝ちは点39、J1残留を次節のFC東京戦に持ち
越した。
・入場者と応援
・入場者
J1昇格5年目のアルビレックス新潟は、10月4日ビッグスワンで行われた
横浜F・マリノス戦で、J1通算のホームゲーム入場者数が300万人を歴代最速で
突破した。
これまでの記録は、浦和レッズの147試合(9年目)だったが、アルビは80試合
(5年目)で達成した。
スタンドのオーロラビジョンには「J1リーグ入場者数“300万人達成!!”
ご来場ありがとうございました」の文字が浮かび上がった。
アルビは記念すべき日の試合を引き分けに終わり、記念日を白星で飾ることが
できなかった。
今季のアルビのホーム観客動員数は、リーグ戦17試合で58万6325人となり、
昨年より6万4373人減少した。
平均動員数は3万4490人(前年比3786人減)で、2004年のJ1昇格後最少と
なった。
・応援
ガンバ大阪との最終戦にJ1残留をかけるアルビー。
サポーターも燃える。
サポータたちが、アルビレックス新潟東新潟フットサルコートに集まり「魂を胸に宿し
駆け抜けろ」とピッチサイドと同じ長さのとなる110mの巨大横断幕を作成した。
試合終了でアルビのJ1残留決定。
34287人のサポータで埋まるスタンドは、オレンジ色に染まる夕日ウエーブの歓喜に
沸いた。
アルビのテレビ放送がなく、首位を走る鹿島アントラーズ:コンサドーレ札幌の試合を
NHKのテレビで観た。
時々他競技場の試合経過が画面に出る。
前半を2:1で折り返したアルビ、後半同点に追いつかれまた引き分けかと誰もが思った。
すべての競技場の試合が終了、9試合の結果が画面に表示された。
わがアルビは3:2でガンバ大阪を破り勝ち点42で13位。
興奮して夕方6時から3局のテレビニュースでアルビ勝利の試合を何回も観た。
6年目の来期は、アルビも優勝戦々に絡み上位で戦うことをファンは期待する。
ロスタイムで決めた決勝ゴールだ (写真を模写)