食料自給率10年後に50%と緑提灯
12月8日のNHKおはよう日本で「弁当から考える
世界の食糧問題」を放送していた。
12月2日石破茂農相は、現在の40%の食料自給率を
約10年後に50%に引き上げる政府目標を達成するための
工程を発表した。
日本産食材の使用量が一目で分かるお目白い記事を見つけた。
カロリーベースで日本産食材の使用量が50%を超える店の「緑提灯(みどりちょうちん)」
に星(★)印が付いているというのだ。
・食料自給率を10年後に50%に引き上げ
政府は、コメの消費拡大と小麦増産を柱に食料自給率を10年後に40%から50%に
引き上げる目標を発表した。
食品自給率(食品自給率=国内生産÷国内消費)とは
食品自給率とは、私たちが食べている食料のうちどのくらいが日本国内で生産されて
いるかという割合のこと。
農林水産省の統計によると
・日本の食料自給率(カロリーベース)の推移
・1965年 73% ・1970年 54% ・1980年 53%
・1990年 48% ・2000年 40% ・2003年 40%
・世界の国の2003年の食料自給率
・オーストラリア 237% ・カナダ 145% ・米国 128%
・フランス 122% ・ドイツ 84% ・英国 70% ・日本 40%
・日本の品目別自給率(平成17年度)
・米 95% ・小麦 14% ・大豆 5% ・野菜 79% ・果実 41%
・肉類(鯨肉を除く) 54% ・鶏卵 94% ・牛乳、乳製品 64%
・魚介類 50% ・砂糖 34%
・政府の食料自給率50%のための工程表(*は年間、一人当たり)
・米の消費拡大 2007年度 61キロ(*) おおむね10年後 63キロ
自給率・向上率 +1.3%
・米粉の生産拡大 2007年度 1万トン おおむね10年後 50万トン
自給率・向上率 +1.4%
・小麦の生産拡大 2007年度 91万トン おおむね10年後 180万トン
自給率・向上率 +2.5%
・牛乳、乳製品の生産拡大 2007年度 802万トン おおむね10年後
928万トン 自給率・向上率 +1.5%
・緑提灯運動と加盟店
緑提灯運動は、2004年4月に北海道農業研究センター所長を務めていた 丸山清明
所長のアイディアが出発点となった。
2005年4月23日、小樽で初めて緑提灯の灯が灯り、今では1500店舗以上が
加盟する。
緑提灯とは
日本の農林水産物をこよなく愛でる粋なお客様のため、カロリーベースで日本産食材の
使用量が50%を超えるお店で緑提灯を飾ること。
カロリーベースでの日本産食材の提供量
・50%を超えれば星一つ ★
・60を超えれば星二つ ★ ★
・70%を超えれば星三つ ★ ★ ★
・80%を超えれば星四つ ★ ★ ★ ★
・90%を超えれば星五つ ★ ★ ★ ★ ★
でも、緑提灯は★の数を競うものではなく、日本の食料自給率を少しでも向上させるもの。
・新潟県内の緑提灯の店
新潟県内にも緑提灯の加盟店があるかとインターネットで調べた。
甲信越地区に加盟店が55店あった。
山梨県8・長野県27・新潟県20。
長岡市笹崎の居酒屋「旬・菜・魚・かおる家」は、国産食材の使用割合が80%以上の店
の証しとして星4つの緑提灯を掲げる。
店では、地元市場や農産物直売所から直接仕入れた旬の長岡産野菜や山菜、日本海側
の寺泊港や出雲崎港で水揚げした新鮮な魚介類を使い客に提供する。
赤提灯は知る人が多いが緑提灯はどうだろうか。
新潟の街を歩き緑提灯の店を探してみたい。
緑提灯の店はどこに (イラストを模写)