経済危機がスポーツ界を直撃 

kanazu362008-12-23

12月22日トヨタ自動車は、2009年3月期決算
米国会計基準)の業績予想を下方修正し、連結営業利益が
前年度に過去最高だった2兆2703億円から一気に
1500億円の赤字に転落すると発表した。
米国のサブプライズ問題に端を発し、「100年に一度の経済危機」と騒がれている。
1929年の昭和2年は「金融恐慌」と騒がれた。
当時の政府統計によると、失業率は1929年が4.3%だったが1932年には6.9%
まで上昇した(当時の統計は不備が多く実際の失業率はもっと高かったと考えられる)。
ちなみに今年10月の失業率は3.7%。
連日企業の「非正規社員の雇用打ち切り」「派遣社員の契約解除」「正社員のリストラ」
などが報道され雇用状況は日増しに悪化している。
経済危機がスポーツ界を直撃、スポーツの世界から撤退する企業が続出している。
・廃部と解散
 ・アイスホッケーの西武が廃部   
  12月19日、アイスホッケー男子のアジアリーグに参戦している西武が、チームの
  年間運用費用が5億円もかかることから継続することが経営上難しいと判断し、
  36年の歴史あるアイスホッケー部を今季限りで廃部することを正式に決めた。
 ・アメリカンフットボールオンワードが解散
  12月18日、スポンサー企業のオンワードホールデングスは、経営環境の悪化を理由に
  アメリカンフットボール日本社会人Xリーグのオンワードの解散を発表した。
・F1シリーズや自動車の世界ラリー選手権(WRC)から撤退
 ・ホンダF1シリーズから撤退
  12月5日、長引く経済不況で自動車の販売が落ち込み減産が続く自動車メーカの
  ホンダが、年間500億円を超すとみられる関連経費削減のためF1シリーズからの
  撤退を発表した。
 ・スズキとスバ(富士重工)が世界ラリー選手権(WRC)から撤退
  12月15日スズキは国際的な自動車レース「世界ラリー選手権」(WRC)への参戦を
  2009年から休止すると発表した。
  12月16日富士重工業は、2008年で世界ラリー選手権(WRC)のワークス活動の
  終了すると発表した。
・大相撲海外巡業が中止
 来年10月に予定されていた大相撲のロンドン公演が、世界的な金融危機の影響で
 円高が進みスポンサーが負担する経費が大幅に増えることから中止が決まった。
金融危機で企業がスポンサーを降板
 AIU保険は、金融危機の影響で経営の再建を図る米保険大手のアメリカン・
 インターナショナル・グループ(AIG)の傘下にある。
 12月19日、同社広報担当は「五輪のキャンペーンで支援してきたが、現時点で必要が
 ないと判断した」と説明。
 これまでの契約期間は2006年1月から2008年末までで、2009年以降の更新を
 見送ることを決めた。
「100年に一度の経済危機」と騒がれる昨今、企業のスポーツ離れが続く。
サッカーJ1のアルビレックス新潟、ホームゲーム入場者数が歴代最速で300万人を突破
したが、入場者数は昨年より6万4373人も減少し、2期連続赤字決算だという。
経済不況という大きな影が、企業のスポーツ離れを呼び選手たちにも応援するファンにも
忍び寄る。
プロスポーツの未来は・・・

記者会見 (イラストを模写)