石油と脱石油

kanazu362008-12-25

12月22日トヨタ自動車は、2009年3月期決算
米国会計基準)の業績予想を下方修正し、連結営業利益が
前年度に過去最高だった2兆2703億円から一気に
1500億円の赤字に転落すると発表した。
トヨタ自動車の赤字転落のニュースは日本中を震撼させている。
連日アメリカでは、自動車大手ビッグ3(GM・フォード・クライスラー)の経済危機問題が
報道され世界中がその動向を注視している。
2007年11月29日、石油鉱業連盟が世界の石油が枯渇するまであと「68年」と
発表した。
石油で自動車が走る。
石油と自動車は切っても切れない深い絆で結ばれている。
日本の石油元売大手の新日本石油の社長が、12月20日のテレビで石油を使わない
「脱石油の燃料電池“家庭用燃料電池 エネファーム”」の話をしていた。
石油枯渇の先行きを見据え脱石油を目指す新日本石油
原油価額
 投機マネーの影響で原油価額が高騰した。
 その原油価額もニューヨークの原油価額市場で下落が続く。
 1バレル147.27ドルと史上最高値のをつけたのが今年の7月11日。
 12月19日には1バレルが32.40ドルにまで下落、7月の史上最高値から
 5カ月で8割近くも下落、2004年2月以来、4年10カ月ぶりの安値水準となった。
 12月17日石油輸出国機構(OPEC)では、過去最大の減産を決めたが値下り基調
 が続く。
 12月11日の国際エネルギー機構(IEA)の発表によれば、世界の石油需要が前年
 実績を下回るのは1983年以来25年ぶり。
・ガソリン価額
 原油先物価額の高騰でガソリン価額も高騰した。
 8月には1リットル180円台に突入したが、今では100円大台を切り99円。
 8月以降のガソリンの給油伝票をみると
 ・8月8日1リットル180円 ・9月2日168円 ・9月20日163円 
 ・10月4日156円 ・10月14日149円 ・10月26日134円
 ・11月5日129円 ・11月17日123円 ・12月1日117円
 ・12月5日113円 ・12月13日106円 ・12月20日102円
 と値下がりしている。
 12月22日、新潟市内のガソリンスタンドでは100円大台を割る99円の店が出現した。
・灯油価額
 日記を開き灯油1リットルの値段を見た。
 昨年12月5日は105円だった。
 原油の値下がりで今年は、11月22日84円 ・11月26日79円 ・12月13日75円 
 ・12月25日70円と日を追うごとに値下がりする。
 セルフで54円の店もある。
・脱石油の燃料電池エネファーム
 世界の石油が枯渇すると叫ばれる現在、新日本石油では自分のエネルギーは自分で
 作る脱石油を目指す燃料電池エネファーム」の取り組みを推進している。
 「水素と酸素」から電気と熱をつくる燃料電池エネファーム」だ。
 エネファームとは「エネルギー」と「ファーム=農場」の造語で、水素と酸素から電気と熱を
 つくるこで、水と大地で農作物をつくることととても似ている。
 導入事例として、福岡県前原市の150世帯の住宅を対象に、エネファームを集中的に
 設置する団地が紹介されている。
・家庭では「湯たんぽ」
 灯油の高騰などで庶民の間にエコと節約志向が高まり電気を使わず省エネにもなり環境
 にも優しいと「湯たんぽ」が見直されている。
 郊外の大型店舗をのぞいた。
 商品も銅製・アルミ製・プラスチック製などで大きさも大小さまざま。
 カバーも動物をかたどったぬいぐるみ型・せーターのような毛糸で編んだカバー型・
 ハートの形をモチーフにしたクッション型などのカラフルなものが並ぶ。
 湯たんぽもいまや装飾品の時代か。
・自動車不況広がり自動車の国内販売台数大幅減
 12月24日、自動車主要8社が11月の自動車の世界生産台数を発表した。
 自動車不況の影響を受け全社が前年同期を下回る大幅減となった。
 12月18日日本自動車工業会は、自動車の国内販売実績見込みと見通しを発表した。
 ・2008年の国内販売実績見込みは、4.5%減の511万2400台程度。 
 ・2009年は486万台と500万台割れの見通し。
 500万台割れは、1978年の468万1863台以来31年ぶり。
世界のエネルギー源の変遷を見ると薪から石炭・石炭から石油へ、そして時代は原子力
へと。
石油枯渇が叫ばれる現在、世界は次にどんな新エネルギー源を見出すか・・・

エェ!!石油も無くなるんだ (イラストを模写)