ナシのせん定と男結び

kanazu362008-12-29

畑仲間に誘われ新しく梨オーナーの仲間入りしたのが
今年の4月。
4月花摘みと花粉付け ・5月間引き ・6月袋掛け・10月下旬
から随時収穫が始まり1年間の作業が終わった。
昨年まで農家の人が実施していたせん定作業を今年から農家の人の指導で行うことに
なったと連絡があり、12月21日せん定作業に参加した。
・せん定作業
 せん定作業に参加したのは11名。
 農家の人からせん定の目的は
 ・古くなって生産力の弱くなった枝を切る 
 ・他の枝の成長や日光を遮る枝を切る
 ・花芽が多くなりすぎないよう数を制限する(花芽は2個くらい残す) 
 ・せん定した枝は全て回収し燃やす
 などと説明があった。
 梨畑に入ると棚からはみ出て天に向かって真っ直ぐに7・80センチくらい伸びている枝が
 ある。
 これは今年成長した枝なので伸びはじめの枝の元部分から切る。
 このせん定された新枝を台湾に輸出するという。
 作業は10時30分から11時30までの1時間で終わった。
・「男結び」の講習
 雪解けの2月下旬には、梨畑の古くなった棚木と腐った縄の補修をするので「男結び」の
 講習を受けた。
 新潟の人たちは雪囲いのとき男結びをする。
 男結びは見た目もきれでだが、今の若い人たちはほとんどができないという。
 転勤の荷造りで先輩から男結びを教えられていたので簡単に結べた。
・不要な梨枝を台湾に輸出
 ナシ棚からはみでた枝の先端部が宝木に変身、台湾で実をつけるための「穂木」として
 重宝がられている。
 穂木の枝切り作業は、11月中旬から1月初旬まで専門業者が行う。
 私たちがせん定した枝はゴミとして燃やされる。
 JA全農にいがたによると、
 ・ナシ穂木の台湾輸出は、新潟県では1997年からで現在は新潟市三条市聖籠町
  などのナシ産地が出荷している
 ・台湾は、一度接ぎ木しても、暖かい気候のため翌年は花芽がつかず、毎年新しい穂木が
  必要になる
 と。
初めてのナシオーナーの経験だった今年は、新興梨130個を収穫した。
初めて素人が体験する「ナシせん定作業」からスタートする来年のナシできは・・・

初体験ナシのせん定 (イラストを模写)