明と暗横綱朝青龍と新大関日馬富士

大相撲初場所が始まった。
初場所の話題は、進退を懸ける横綱朝青龍・新大関日馬富士の
活躍・横綱白鵬の初の４連覇なるかなどなど。
横綱朝青龍の出場で初日はわずかな当日券を求め
フアンが殺到し「満員御礼」の垂れ幕が下がる大盛況だ。
・進退を懸ける横綱朝青龍
　１月７日の、大相撲の横綱審議委員会による「けいこ総見」では、初場所に進退を懸ける
　横綱朝青龍は、横綱白鵬に６連敗し最後に勝ち、１勝６敗とけいこ不足を露呈した。
　場所に入ると様相が一変した。
　初日は、昨年２勝２敗の小結稀勢の里に右上手を許しながら寄り切って逆転勝ち。
　２日目は、東前筆頭琴奨菊に先に右上手をとられて寄られたが、うまく上手を切って、
　突き落としで破り２連勝。
　３日目は、西前筆頭旭天鵬をすくい投げで破り初日から３連勝。
・新大関日馬富士の活躍
　日馬富士は、「けいこ総見」で最多の３１番をこなし、充実振りをアピールした。
　初日は、西前頭２枚目嘉風と対戦、左張り手から、前まわしを取りにいったところを
　いなされ、あっけなく送り出され黒星スタート。
　２日目は、東前頭２枚目雅山を押し込みながら、土俵際の突き落としにバッタリ手をつき
　敗れ２連敗。
　３日目は、小結豊ノ島に寄り倒されて初日から３連敗となった。　
・横綱白鵬の初の４連覇は
　初の４連覇を目指す横綱白鵬は、「けいこ総見」で横綱朝青龍に６連勝、最後に敗れたが
　６勝１敗と磐石振りをアピールした。
　初日は、小結豊ノ島と対戦、立ち合いで鋭く踏み込むと、豊ノ島の左右のいなしを
　ものともせず、突き出しで破り白星スタート。
　２日目は、西前筆頭旭天鵬を寄り切りで破り２連勝。
　３日目は、東前頭２枚目雅山に寄り切りで破り初日から３連勝。
・巨漢の新入幕山本山が初白星
　体重２４８キロの巨漢の新入幕山本山は初日豊真将に上手出し投げで敗れたが、
　２日目に東前頭１４枚目豊響を押し出しで破り幕内初白星を挙げた。
・初場所の新弟子検査合格者は１３人
　日本相撲協会は１１日、初場所の新弟子検査合格者１３人を発表した。
　話題は、直江俊司（尾車部屋：早大・２２）で、早大からは７０年ぶりの力士。
　新弟子検査合格者１３人は３日目の１３日から前相撲で初土俵を踏んだ。
　話題の早大出身直江は、近大出身で一昨年の全国学生選手権準優勝の杉山改め
　宝富士（伊勢ケ浜・２１）に一方的に押し出されて完敗、初土俵は黒星スタート。
　貴乃花部屋の新弟子３人（モンゴル出身貴ノ岩：１８・双子の兄の貴月芳：１８・弟の
　貴斗志：１８）は、そろって白星デビューを飾った。
連日ＮＨＫの７時のニュースで横綱朝青龍の戦いを報ずる。
明と暗。
３日目を終わり横綱白鵬と横綱朝青龍は３連勝、新大関日馬富士は３連敗。
日本人力士期待の小結稀勢の里は３連敗と窮地に。
１月２５日の千秋楽、３力士にどんな運命がまっているか。

進退を懸けて　（イラストを模写）