ミニ米俵のお礼はお地蔵さまからか

kanazu362009-01-15

今日1月15日は小正月
田舎では、近くの日枝神社の境内で門松や〆飾りや古い
お札などを燃やすドンド焼きという行事があった。
不景気を反映してか、今年は初詣で商売繁盛を願う人たちが
多かったといわれる。
警察庁は1月8日、正月3が日の人出を発表した。
1位が明治神宮の約319万人(2万人増)・2位が成田山新勝寺の約298万人(5万人減)・
3位が川崎大師の約296万人(同じ)。
新潟県内は、1位が弥彦神社の約24万3000人(5000人増)・2位が白山神社
約17万人(1万2000人増)・3位が護国神社の約15万人(8000人減)。
・初詣は弥彦神社弥彦神社奥の院
 不景気の今年は、初詣で弥彦神社弥彦神社奥の院を参拝した。
 弥彦神社の参拝を済ませ雪の降る中634mの弥彦山頂を目指した。
 1合目で台座から転げ落ち雪に埋まっていたお地蔵さまを見つけ、拾い上げ雪を払い
 台座に戻しお参りした。
 やっと9合目の尾根に出た。
 晴れていれば間瀬漁港や佐渡が見えるのだがガスがかかり今日は見えない。
 1時間半かかりやっと山頂に到着、奥の院を参拝した。
 山頂の弥彦山と書かれた石碑の文字が吹雪で読めない。
・ミニ米俵のお礼(贈り物)
 昨年11月8日、新潟市西蒲区主催の「コメッセわらアートまつり」のスタンプラリーに
 参加し、6会場を回り完走者応募券を提出した。
 1月9日、西蒲区長から大きなダンボールが届いた。
 開けてびっくり中から日本農業新聞紙に包まれた「ミニ米俵」が出てきた。
 手紙には、「コメッセわらアートまつり」にご参加いただき、感謝申し上げます。
 さて、ご応募いただきましたスタンプラリー景品について、厳正なる抽選の結果、
 貴殿が3等に当選しました。
 当選景品名3等「ミニ米俵」と書かれたいる。
 ミニ米俵を見て、ふと昔母から聞いた「笠地蔵」というおとぎ話を思い出した。
 これは弥彦山中で雪の中からお地蔵さまを拾い上げ台座に戻した「恩返し」の贈り物では
 ないかと・・・
・おとぎ話「笠地蔵」
 むかしむかし、あるところに、貧乏だけど心優しい、おじいさんとおばあさんがいました。
 ある年の大晦日のことです。
 おじいさんとおばあさんは、二人でかさを作りました。
 それを町へ持って行って売り、お正月のおもちを買うつもりです。
 「かさは五つもあるから、もちぐらい買えるだろう」
 「おねがいしますね。それから、今夜は雪になりますから、気をつけて下さいよ」
 おじいさんは、五つのかさを持って出かけました。
 家を出てまもなく、雪が降ってきました。
 雪はだんだん激しくなったので、おじいさんはせっせと道を急ぎました。
 村はずれまで来ると、お地蔵さまが六つならんで立っています。
 お地蔵さまの頭にも肩にも、雪が積もっています。
 これを見たおじいさんは、そのまま通り過ぎることが出来ませんでした。
 「お地蔵さま。雪が降って寒かろうな。せめて、このかさをかぶってくだされ」
 おじいさんはお地蔵さまに、売るつもりのかさをかぶせてやりました。
 でも、お地蔵さまは六つなのに、かさは五つしかありません。
 そこでおじいさんは、自分のかさを脱いで、最後のお地蔵さまにかぶせてやりました。
 家へ帰ると、おばあさんがビックリして言いました。
 「まあまあ、ずいぶん早かったですねぇ。それに、おじいさんのかさはどうしました?」
 おじいさんは、お地蔵さまのことを話してやりました。
 「まあまあ、それはよいことをしましたねえ。おもちなんてなくてもいいですよ」
 おばあさんは、ニコニコして言いました。
 その夜、夜中だと言うのに、ふしぎな歌が聞こえてきました。
 ・じいさんの家はどこだ。
 ・かさのお礼を、届けに来たぞ。
 ・じいさんの家はどこだ。
 ・かさのお礼を、届けに来たぞ。
 歌声はどんどん近づいて、とうとうおじいさんの家の前まで来ると、ズシーン!
 と、何かをおく音がして、そのまま消えてしまいました。
 おじいさんがそっと戸を開けてみると、おじいさんのあげたかさをかぶったお地蔵さまの
 後ろ姿が見えました。
 そして家の前には、お正月用のおもちやごちそうが、山のようにおいてありました。
「ミニ米俵」は、お地蔵さまからの恩返しの贈り物ではと、わが家の福の神として床の間に
飾られている。

お地蔵さまからの恩返しでは (イラストを模写)