おばあちゃん達の手仕事3人展

kanazu362009-01-16

昔テレビで「手仕事日本」というテレビ放送が
あったと記憶している。
新聞に布一枚も粗末にしない江戸時代の人たちの暮らしの
「洗い張り」の記事が掲載されていた。
捨てられない思い出の打ち掛けや着物布などを利用して作ったおばあちゃん達の
手仕事3人展が、1月12日まで新潟市中央区東北電力具りんプラザー開催
されていると知り1月9日見て来た。
会場に入ると受付に3人のおばあちゃん達がいた。
記帳し3人に話を聞いた。
3人の名前は近藤系子・澤田クニ・松下春栄さん。
年齢を尋ねると笑いながら「3人合わせて235才だから皆80歳前後だよ」と。
作品は、捨てられない思い出の打ち掛けや着物布などを利用して作った「羽子板」
「敷物」「袋屏風」「桐箱」「刺し子」「掛け物」「押し絵」などの手芸作品が展示されている。
・おひな様(近藤系子)
 額入りのおひな様が飾られている。
 額には、ひな祭りの歌に出てくる「男雛、女雛」「3人官女」と太鼓・大皮・小鼓・笛・謡
 を持った「5人囃子」の姿が着物布などを利用して作られている。
・刺し子(澤田クニ)
 掛け軸の中に5個の図柄の刺し子が描かれ天井から吊るされている。
 掛け軸の下にはたくさんの手提げカバン・袋物・台敷きなどの作品が並ぶ。
・六双屏風雪月花(松下春栄)
 六双の屏風に「雪月花」の文字が書かれその下には裂かれた打ち掛けが風になびくように
 描かれている。
 文字もすばらしいので松下さんに尋ねると「書道教室で習っているので自筆です」と。
源氏物語(松下春栄)
 扇子の中に源氏物語の女性などの姿がたくさん描かれたいる。
作者は、「一つ作るのに大変時間がかかります。作品作りは生きがいで年を忘れボク防止に
なります。
こんな広い会場に展示されて作品も喜んでいます」と。
80歳という年齢を感じさせない3人のおばあちゃんたちの作品作りのパワーに、
60代の私は、まだまだ若いのだという英気を貰った。

受付 (イラストを模写)