真冬の白鳥の湖めぐり
昨26日の新潟県下は今冬一番の大雪となった。
新潟市でも積雪が21センチとなり除雪車が出動した。
昨年9月25日に佐渡でトキが放鳥されてから4カ月が過ぎた。
トキの放鳥以来トキの話題に沸く新潟県。
1月23・25日の両日、白鳥の姿を見に久しぶりに近郷の「白鳥の湖」めぐりをした。
・瓢湖の白鳥(阿賀野市水原:2009年12月21日)
阿賀野市の瓢湖がラムサール条約に登録されたのが2008年10月30日。
ラムサール条約登録記念イベント「あがのラムサールフェスター」が12月20日から
開催されているので昨年12月21日見学してきた。
12月19日現在佐瓢湖潟の白鳥の飛来数は2426羽(うちオオハクチョウ77羽)。
12月1日から鳥インフルエンザ対策として水辺の手すりにネットが張られている。
話によれば、観光客による餌付けは「瓢湖の看板」であるとして、餌付けをめぐって禁止を
求める地元環境保護団体と餌付け続行を主張する観光協会・商工会と対立していると
いう。
・佐潟の白鳥(新潟市佐潟:1月25日)
佐潟では毎週金曜日午前7時に白鳥の飛来数を数えている。
1月23日の飛来数は720羽。
1月16日が3723羽だったから3000羽も減っていた。
佐潟水鳥・湿地センターの佐藤安男さんは、「ここ数日の気温の上昇で北の方に移動
したのでしょう。また寒くなれば戻って来ますよ」と。
・お幕場大池公園の白鳥(村上市牧目:1月23日)
旧神林村から岩船にかけての海岸沿いに広がる280ヘクタールの赤松林の中に
「お幕場」がある。
昔、村上藩主や家臣らが赤松林に幕を張り、野宴を楽しんだと伝えられたことから、
この松林を「お幕場」と呼ばれている。
お幕場の一角に約3万平方メートルの砂丘湖「大池」がある。
この大池周辺を憩いの場として、平成元年から年次的に整備を進め、平成9年に
完成したのが「お幕場大池公園」。
公園は、国道345号沿いにあり、遊歩道や湖上の水鳥などを観察できる展望台や
出島もあり「県北の白鳥の湖」として知られている。
池の前に「鳥インフルエンザに注意」の掲示板が立てられている。
・野鳥(白鳥・カモ類等)には触れないでください。触れてしまった場合には手を
きれいに洗ってください。
・野鳥の糞などを踏まないように気をつけてください。踏んだしまった場合は靴底を
きれいに洗ってください。
大池は海に近いので白鳥やカモに混じりカモメが多くいるのには驚いた。
・上堰潟の白鳥(新潟市松野尾:1月25日)
上堰潟の公園入り口の看板には「夏鳥7種・冬鳥22種・漂鳥8種・留鳥16種・
旅鳥8種の合計61種が飛来する、野鳥の休憩地、採餌地です。トモエガモ・ヒシクイ・
オオハクチョウ・コハクチョウなどが飛来する隠れた棲息地です」と書かれている。
白鳥の飛来を期待して上堰潟を訪ねたが、白鳥の姿を確認することはできなかった。
しかし、カモ類・シロサギ・アオサギなどの姿を潟で確認できた。
休憩所に掲げられている四季の上堰潟の写真を観たが、白鳥の写っている写真は一枚も
なかった。
・番外:金屋の田んぼの白鳥(村上市金屋:1月23日)
宿泊した瀬波温泉のロビーに1月18日付けの地方紙「いわふね」が置かれていた。
“水張りが羽休め場所に50アールの水田に白鳥千羽”の記事を見つけた。
場所は村上市金屋の農家江端清栄(76)さんの田んぼで、近くに白鳥の飛来地
お幕場大池公園がある。
約50アールの水田に白鳥が飛来し始めたのは昨年の12月15日から。
ほ場を平らにするために柔らかくなるよう雨水や雪水を溜めプール状にしておいたところ、
白鳥が次々と飛来するようになり最近では1000羽も。
宿の人に地図を書いてもらい車で金屋集落の現場に向かった。
県道345号線の旭橋を渡り信号機を左に曲がり町道を走ると金屋集落だ。
町道から離れた水田の中にたくさんの白鳥が羽休めし餌をついばむ姿が確認できた。
冬の使者白鳥の姿を見に雪の舞う冬の「白鳥の湖」めぐりも楽し。
冬の使者白鳥を眺める (イラストを模写)