私のまち(新潟県内)の美術館展で名作を鑑賞し堪能
昨28日の新聞に、マドリードのプラド美術館に展示されている
スペインの画家ゴヤの作品「巨人」は、実際にはゴヤの弟子、
アセンシオ・フリアが描いた可能性が強いとの結論を同美術館が
発表したと。
新潟県内15館の代表作品約80点が一同に展示された「私のまちの美術館展」が
開催されており1月21日鑑賞してきた。
・私のまち(新潟県内)の美術館展(新潟市中央区一番堀通町:新潟県民会館)
会場には県下の白桃・知足・小野塚・駒形十吉・今井・木村茶道・星と森の詩・
ミテイラー・トミオカホワイト・樹下・佐渡版画村・日本アマチュア秀作の12美術館
と同一庵藍民芸館・南魚沼市立今泉博物館・早津ギャラリーの合わせて15館。
各展示作品の前にはそれぞれの美術館を紹介するパンフレットが置かれている。
・佐渡版画村美術館コーナーには、版画家の故高橋信一さんの「トキ」が飾られている。
高橋さんの版画「とき」は、わが家にも飾られている。
勤続30周年を記念して購入したもので、版画には高橋信一・100分の43と書かれて
いる。
・早津ギャラリーコーナーには、雪に押しつぶされそうな懐かしいかやぶき民家の絵が
並ぶ。
早津さんのかやぶきの家に魅せられ昔「早津剛 四季 雪国の民家」の本を購入した。
雪に押しつぶされそうな民家の絵を見ていると懐かしさとともに哀愁を感ずる。
・トミオカホワイト美術館コーナーには、トミオカホワイトと呼ばれる「白と黒の世界」が
広がる。
画家富岡惣一郎さんは、ふるさと高田市の生まれで、母校高田商業高校の出身である。
母校の先輩であることから「トミオカホワイト」という言葉に親近感を覚える。
・同一庵藍民芸館コーナーには、藍染めの木綿の「布団地“松づくし”・筒描き木綿布団地
“丸吉紋牡丹唐獅子”・“松竹梅・鶴亀絵”」などが飾られている。
作品を集めた柏崎生まれの松田政秀さんの言葉に感動した。
「貴族や富豪の使った物は残るが、庶民の雑器は残さないと消える。くだらなくても美しい
雑器は残すべき」。
松田さんが集め残した雑器が、多くの人を感動させる。
15館の代表作品の中には、笹岡了一の“春の蒲原”・柴田長俊の“聖地巡礼―曙光”・
与謝蕪村の“鷹匠画賛”・長井亮之の“金富士”・加山又造の“紅梅”などなど約80点の
作品が並ぶ。
・番外:旧金津憲太郎桶店(上越市高田)
松田政秀さんの「貴族や富豪の使った物は残るが、庶民の雑器は残さないと消える。
くだらなくても美しい雑器は残すべき」の言葉にふとわが家のことを思い出した。
亡き父母が守り、兄弟の決断で取り壊しを免れ上越市高田に寄贈した我が家
「旧金津憲太郎桶店」。
上越市の観光パンフには、「郷愁誘う旧金津憲太郎桶店:桶職人の仕事道具や、懐かしい
生活道具がそのまま残る奇跡の空間!」と紹介されている。
父母は、便利さを求めず不便の中で生き、江戸時代からの古き家を守った。
便所も台所も風呂場もかまども囲炉裏等も昔のままの姿で残っている。
今も江戸時代の姿を残す職人の家として調査もされ書物等でも紹介された。
県から模型として新潟県立歴史博物館に展示したいと申し出があった。
母は、「こんなボロ屋が、展示されるのはしょうしい(はずかしい)」と反対した。
県から私に「是非協力して欲しい」と連絡があり母を説得した。
本棚には、模型を作成した時の資料がある。
私の代で生家を取り壊さないでよかったと。
冬の一日、私のまち(新潟県内)の美術館展で名作を鑑賞し堪能した。
名作を鑑賞 (イラストを模写)