節分鬼踊りと豆まき

kanazu362009-02-03

今日2月3日は節分。
新聞に「節分で豆をまくのはなぜ?」と。
豆で鬼を追い払うのは古くから「追儺(ついな)」
「鬼やらい」といわれ本来は中国の風習。
追儺とは、大晦日(12月30日:旧暦)の宮中の年中行事であり、平安時代の初期頃から
行われている鬼払いの儀式。
「鬼やらい」(鬼遣らい、鬼儺などとも表記)、「儺(な)やらい」とも呼ばれる。
追儺とは、もとは中国の行事であり、この行事が日本に輸入され、ついに宮廷の年中行事と
なった。
豆は「魔滅」に通じるとか。
新潟ふるさと村で行われた「本成寺の豆まき」と坂井東小学校「わくわくの豆まき」を見学
した。
本成寺の鬼踊りと福豆まき(新潟市黒埼・新潟ふるさと村:2月1日)
 三条市西本成寺1、法華宗総本山本成寺では、節分の2月3日午後1時と午後3時からの
 2回、恒例の鬼踊りが行われる。
 3日の節分本番を前に2月1日、新潟ふるさと村で鬼踊りが披露された。
 会場の大広場は大勢の見学者で埋まった。
 鬼踊りは、室町時代の後期に、僧侶と本成寺村の人々が、農作物を狙う夜盗を追い払った
 との故事に由来して、節分の行事として行っているもの。
 ・鬼踊り
  午前11時30分、白い僧衣をまとった山内寺院衆が鐘を鳴らしながら会場を巡り、
  邪気を払っていった。
  地場産業の金物をかたどったノコギリ、カナヅチなどを手にした赤、青、黄、緑、黒の
  5色の鬼と三途の川で死者の着物を剥ぎ取るという三途川婆が、左右の2カ所にから
  設置された舞台に登場。
  舞台の上で、口上にあわせ5色の鬼が鬼踊りを披露。
  三途川婆も鬼に負けじと踊る。
  時々舞台を降りた鬼が、観客席に入り子どもを抱き上げる。
  怖い鬼に泣きだす子、鬼に顔を背ける子。
  しかし縁起担ぎか、親はおかまいなしに子どもを鬼に差し出す。
  抱きかかえられると手足をばたばたさせて親に手を差し出し助けを求める。
  そのシーンを親がカメラに撮る。
  鬼たちは、子どもたちや大人の「鬼は外・鬼は外」と掛け声とともにまかれる豆に
  圧倒されて逃げ出し退散。
  鬼踊りは約50分で終わった。
 ・福豆まき
  鬼踊りが終わり主催者が、福豆まきを行った。
  福豆まきで子どもたちが怪我をするといけないので子どもたちには、別メニューで
  お菓子がプレゼントされた。
・坂井東小学校「わくわくの豆まき」(新潟市坂井東小学校体育館:1月31日)
 1月31日、坂井東小学校子どもふれあいスクール「わくわくランド」で子どもたちと
 スタッフが体育館で節分の豆(落花生)まきを行った。
 鬼は子どもたち。
 豆をまくのは小学5年生とスタッフ
 子どもたちは手作りの鬼の面を作った。
 豆をまく5年生は新聞紙で裃(かみしも)を作った。
 ステージの横から赤・青・黄の鬼が登場した。
 ステージの上から「福は内!鬼は外!」と豆がまかれる。
 鬼の面をつけた子どもたちが豆を拾う。
 やがて鬼は退散。
 主催者が「拾った豆に赤印がついているのは当たり豆でお菓子と交換できます」と。
 あちこちから「当たった!当たった!」と声がする。
・番外:まゆ玉飾り(長岡市和島:道の駅良寛のさとわしま・2月1日)
 新聞に道の駅良寛のさとわしまに「まゆ玉飾り」が吊るされていると知り2月1日見てきた。
 まゆ玉飾りは、地域交流センターの入り口ともてなし家の室内の2か所に吊るされていた。
 聞けば、1月10日地域の親子約50人が参加して正月の伝統行事の「まゆ玉飾り」を
 体験した。
 室内などに吊るされたミズキの枝先に紅白のもちや米粉でできた宝船など縁起物の飾りを
 丁寧に取り付けた。
 吊るされているまゆ玉飾りは、まるで花が咲いたようにきれいだ。
最近は豆まきとともに幸運を呼び込むという「恵方巻」が人気だ。
「福を巻き込む」ことにちなんで巻き寿司を、「縁を切らない」という理由で切らずに
恵方(歳穂神のいる方向)」に向かって食べると、その年は幸運が訪れるといわれている。
今年の恵方は東北東。
今日は各地で節分の豆まきが行われる。

鬼は外 (イラストを模写)