不景気が日本列島を直撃

kanazu362009-02-12

2月10日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価(30種)は、
前日比381・99ドル安の7888・88ドルと、大幅続落し、
昨年11月中旬以来、約2か月半ぶりの安値で取引を終えた。
2月7日の新聞1面トップは「トヨタ純損益3500億円」。
その横には「電機9社の赤字2兆円に迫る」と。
100年に一度といわれる世界的な不景気が産業界や国民生活を直撃する。
トヨタが3度目の下方修正
 昨年5月、トヨタ自動車の2007年3月期の決算で売上げが約4兆億円・営業利益が
 2兆円突破と発表された。
 それから1年、米国発の金融危機の嵐が世界中に吹き荒れ、景気悪化が日増しに加速
 し、昨年11月と12月に下方修正をしたが、日米欧などの主要市場で年明け以降も予想
 を上回る販売減が続いているため異例となる3度目の下方修正を発表した。
 2009年3月期の連結純損益予想を500億円の黒字から3500億円の赤字に下方修正
 した。
・自動車大手8社の2009年3月期の純損益予想
 自動車大手8社が発表した2009年3月期の連結純損益予想によると、5社が赤字転落
 で純損失は5社で7070億円の見通し。
 黒字は、ホンダが800億円・スズキが220億円・ダイハツ工業が210億円の3社。
・電機大手9社の2009年3月期の純損益予想
 電機大手9社が発表した2009年3月期の連結純損益予想によると、9社通算の純損益
 1兆9100億円と2兆円に迫る赤字。
 この数字は、IT(情報技術)バブル崩壊後の2002年3月期に計上した電機業界として
 過去最悪の1兆9130億円に並ぶ。
 9社のうち収支トントンは三洋電機、黒字は三菱電機の100億円のみ。
 薄型テレビ・デジタルカメラ・パソコンなど多くの製品でも採算が悪化しているという。
・人員削減や配置転換
 電機大手9社の人員削減や配置転換は、7万1150人。
 日産自動車が世界で2万人の人員削減をする。
 トヨタは3月末までに約5800人の非正規労働者を減らす。
 その他の業界でも連日人員削減や配置転換を発表する。
・けちけち作戦の徹底
 業績悪化が続く自動車業界、「けちけち作戦」でコスト削減に乗り出している。
 ・来客者に対するコーヒーや紅茶の提供の取りやめ
 ・文房具の購入も原則凍結して再利用の徹底
 ・本社や廊下や窓際などの蛍光灯の一部を取り外す
 ・新幹線のグリーン車利用や海外出長時の航空機のビジネスクラス利用の取りやめ
 などなど。
新潟県内も激震が
 ・小千谷市
  不景気の嵐が小千谷市を直撃する。
  ・三洋電機の子会社で小千谷市に本社・工場がある「三洋半導体製造」全体の削減数が
   約150人。
  ・パナソニック子会社「パナソニックコミュニケーションズ」小千谷工場の閉鎖
   2009年6月末で閉鎖し、小千谷工場の正社員245人の雇用は維持するが、
   統合先の九州の2工場(福岡市と佐賀県)へ異動させる。
   数十人いる派遣・契約社員は契約期間満了で契約解除する。
 ・東芝が柏崎に充電池工場を新設
  2008年12月24日、東芝が「急速充電新型リチウムイオン電池」の新工場を
  柏崎市に建設すると発表した。
  総工費は300億円程度・2009年秋着工で2010年稼動を目指すが建設地は未定。
・番外:東芝一時帰休者に副業を容認
 2月5日、東芝は不振の半導体や液晶事業の減産に伴う一時帰休者の対象者について、
 副業を容認する方針を明らかにした。
 富士通半導体子会社ではワークシェリングを導入した副業を1月から認めている。
・番外:不況の影響でバイトも狭き門
 大阪市のテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が、2月7日春の
 アルバイト採用の面接を始めたところ約1200人採用予定のところ応募者が昨年同期の
 倍の約1800人が応募した。
 不況の影響でバイトも狭き門に。
・番外:大阪府摂津市の採用枠10人に対し918人が受験
 大阪府摂津市が2月8日、緊急雇用対策とし職員を追加募集し2009年度の職員採用
 試験を実施した。
 ・定員5人の事務系には全国からの855人が受験し倍率は171倍
 ・技術系(4人)と保健師(1人)の試験も含むと、25都府県の計918人が受験
 担当者は「倍率は毎年10倍がせいぜい。経済状況が影響しているとしか思えない」と。
世界的な不景気が日本列島を直撃。
産業界に大打撃を与え国民生活は日増しに厳しさが。
景気回復は何時のことか。

わが家の台所事情は・・・ (イラストを模写)