ガソリン価額と発電システムとバイオ   燃料

kanazu362009-03-13

JA全農(全国農業協同組合連合)は3月11日、全農が、
新潟市北区の新潟東港地区で稲を原料としたバイオ燃料
販売を3月18日から予定していたが、製造プラントの不具合
から生産量が目標の30%しか生産できず販売に必要な量を
確保できないため2・3カ月間延期すると発表した。
原油価額の高騰で昨夏から目まぐるしく動いたガソリンも最近は1リットル110円台で
推移している。
原油に代わる発電システムやバイオ燃料の話題が新聞に。
・ガソリン価額 
 原油先物価額の高騰の影響でガソリン価額も大きく変動した。
 昨年8月には1リットル180円台に突入、一時96円にまで下がった価額は、今で
 113円に。
 昨年8月以降のガソリンの給油伝票をみると
 ・8月8日1リットル180円 ・9月2日168円 ・9月20日163円 
 ・10月4日156円 ・10月14日149円 ・10月26日134円
 ・11月5日129円 ・11月17日123円 ・12月1日117円
 ・12月5日113円 ・12月13日106円 ・12月20日102円
 と値下がり、12月22日には新潟市内のガソリンスタンドでは100円大台を割る
 99円の店が出現した。
 今年に入り1月9日99円・1月18日96円と最安値をつけた後、値上がりに転じ
 1月19日105円・2月2日108円そして3月2日113円とまた110円台に
 突入した。
・発電システム
 ・太陽光発電
  太陽光発電システムが人気である。
  シャープ亀山工場では、屋上47000平方メートルの屋根に太陽光発電を設置し
  5210キロワットの電力を発電する。
  三菱電機では、アメリカの農場などに太陽光発電システムを納入、カリフォルニア州
  農場で1900キロワット・ワイン工場で1200キロワット・果実畑で1200キロワットの
  電力を創り出す。
 ・風力発電
  風力発電は、風の力(風力)によって発電する方式である。
  風車で発電機を回して発電する。
  風力エネルギーは、再生可能エネルギーのひとつで地球環境の保全、エネルギー
  セキュリティの確保、経済成長の維持を同時に実現可能なエネルギー源として、
  世界各地で普及が進んでいる。
  ・胎内市に建設を計画していた風力発電設備
   国道113号線落堀川を渡ると国道の左右に大きな風車が見える。
   日本風力開発は、新潟県胎内市に建設を計画していた風力発電設備について、電力
   会社との売電契約後、2009春にも着工、2010年に商業運転開始を予定している。
   胎内市風力発電計画は、2001年頃から旧中条町で調査を開始、2004年からは
   地元住民説明会を行い、2008年9月1日には事業主体会社「胎内風力開発」
   (資本金:1000万円、社長:松島 聡)を設立している。
   事業計画は、胎内市笹口浜〜村松浜の海岸線約7kmの砂防林周辺に2000
   キロワット級風力発電設備10基・計2万キロワットの発電所を建設する。
   電力会社との売電契約締結後、2009年3月にも着工、2010年本格操業を予定
   している。
   総事業費は約90億円を見込んでいる。
   設置する風車は3枚羽根で直径約83m、地上から羽根の頂点までは100mを
   超える。
   発電電力量は約3500万キロワットで、一般家庭約1万戸の需要を賄うことができる。
バイオ燃料
 ・稲を原料に
  JA全農は2月13日、新潟市北区太郎代の新潟東港で稼働試験していた稲を原料と
  したバイオエタノール製造が順調に進み、純度99.9%のエタノールを製造。
  3月18日から、県内JAガソリンスタンド(JA・SS)で販売すると発表した。
  全農では、水田の有効活用などを目的に、原料稲の栽培からバイオエタノールの製造、
  バイオ燃料の販売まで、県内で一貫して取り組む。
  プラントの製造能力は年間1000キロリットル。
  エタノールを3%混合したガソリンを年間3万3000キロリットル製造販売する。
  製造するバイオ燃料の愛称は「グリーンガソリン」。
  3月11日、生産量が目標の30%しか生産できず3月18日からの販売を2・3カ月間
  延期すると発表した。
 ・スイートソルガムを原料に
  3月4日のNHKおはよう日本の放送の中で、茨城大学の「スイートソルガムを原料」
  にしたバイオ燃料の製造を紹介していた。
  スイートソルガムはサトウキビの一種で、甘味剤原料や家畜飼料として利用される。
  スイートソルガムのしぼりカス(バガス)から、高濃度のエチルアルコールを製造する
  技術が開発されている。
  一般に植物のセルロースは50%の糖化が限度とされるが、この技術ではスイートソル
  ガム・バガスのセルロースを80%まで糖化でき、これによって濃度90%のエタノール
  (エチルアルコール)の製造原価が大幅に低下できるといわれる。
  新田洋司准教授は、「スイートソルガムは北海道から沖縄まで全国各地で栽培が可能
  で、サトウキビは通常、収穫まで1年から1年半かかるが、スィートソルガムは成長が
  早く(丈5mに成長)4から5カ月で収穫でき耕作放棄地などを利用できる」と。
・番外:の水利権取り消しで信濃川発電所の停止 
 JR東日本に認められていた取水量は最大毎秒317トン。
 しかし、観測機器のプログラムを不正に改ざんし、2002年から2008年の7年間で
 3億1000トンを違法に取水していた。
 この不正に対し国土交通省北陸地方整備局は、3月10日信濃川の取水権を取り消した。
 JR東日本は、取水権の取り消しで信濃川発電所の操業を停止した。
 JR東日本信濃川発電所の電力は、首都圏の大動脈、山手線などの運行に電力を供給
 していた。
日本でも石油に頼らない「太陽光発電」「風力発電」「バイオ燃料(稲・スイートソルガム)」
などの取り組みが進む。
農耕地がバイオ燃料の宝庫に。

グリーンガソリンの販売は延期だよ (イラストを模写)