大河ドラマ天地人と新聞連載小説 「挿絵展」
今日3月29日の大河ドラマ天地人は「潜入!武田の陣」だ。
いよいよ景勝の正室となる武田信玄の五女菊姫(比嘉愛未)が
登場する。
甲斐の武田勝頼が、影虎への支援を表明し3万の大軍が
越後の国境に迫る。
兼続が武田陣に潜入・・・。
新聞連載小説天地人の挿絵を描いた日本画家中村麻美さんの「挿絵展」が新潟の大和で
開催されている。
3月20日、作者の中村さんのトークショが開かれると知り会場を訪れた。
・新聞連載小説「天地人」中村麻美の挿絵展
会場には、全460回の新聞連載小説の中から、えりすぐられたカラーの水彩画
131点が展示されている。
中村さんは、「挿絵の原画はカラーですが新聞は白黒です。挿絵をカラー原画で楽しんで
ください」
挿絵を描くにあたり作者の火坂雅志さんから注文がありました。
「景勝の顔はおにぎり風に、影虎はイケメンに」と。
「雪の雲洞庵を描くのには苦労しました。三重県生まれの私には雪景色はあまり記憶に
ありませんから」
原稿をファックスでいただき「一日で絵に仕上げなければならないので現地に行く余裕は
ありません。地元の関係者などに連絡し、苦労して資料を集めていただきました」
などと、挿絵を描いたエピソードを披露した。
・新聞小説天地人挿画集の発刊
挿絵展の会場で中村さんは、「読者の皆さまの出会いに感謝します。全460回の挿画の
中から・初陣の直江兼続・お船の方・雪の雲洞庵・馬上の謙信公・直江状に怒る家康
などの場面30点を選び挿画集にしました」
挿絵の大きさは、はがき大で、和紙に特殊染めの刷りで職人が1冊ずつ作った。
じゃばら式の古風な製本で装丁は紺と紅色の2種。
・番外:上杉影虎ゆかりの2品を市の文化財に答申
妙高市文化財調査審議会は3月25日、上杉影虎が自害した鮫ケ尾城跡から出土した
「戦国時代の焼けたおにぎり」と「影虎の側近が使用したとされる脇差し」を市の文化財と
するよう市教育委員会会議に答申することを決めた。
・焼けたおにぎりは、上杉謙信没後の「御館の乱(1578−1579年)」で影虎が敗れ
自害した鮫ケ尾城の三の丸跡から出土。
・脇差しは、上杉家と北条家との和解の際に、影虎とともに小田原から越後に移った側近
が所有していたとされる。
作者中村さんのエピソードを聞き、もう一度新聞連載小説の「挿絵」見ると絵から作者の
苦労した様子が伝わってくる。
大河ドラマ「天地人」とは違うもう一つの天地人を新聞連載小説「挿絵展」で楽しんだ。
この挿絵にはそんなエピソードが (イラストを模写)