ナシの花摘みとミツバチ

kanazu362009-04-16

今朝は朝から小雨、今日のナシの花摘みはどうなるだろうか。
新潟市の郊外の大郷地区は、桜・梨・桃の花が咲き里はピンク、
白、桃色の三色に染まる。
果樹農家では桃の授粉作業が最盛期を迎えていると新聞に。
農家の人から「14日9時から梨の花摘みを行います」と電話があった。
・ナシの花摘み
 急な連絡で当日作業に参加したのは三人だけだった。
 昨年は、花粉付けに使う花粉は、採種用の品種「新生」の花を摘み花粉を採取したが、
 今年は花の付きが悪く梨畑の花を摘むことになった。
 梨畑に入ると頭より低い高さに梨の枝が伸びており背を伸ばすと頭が枝の上に出る。
 1カ所からつぼみが7・8個でており2個残してあとは摘み採る。
 摘んだ花とつぼみは、首からかけた段ボール箱に入れる。
 花摘みをしていると近くのやぶでキジがケンケンと鳴く。
 まだまだナシ畑付近は山里の雰囲気が残る。
 約2時間の作業でみかん箱1個分の花とつぼみを摘んだ。
 農家の作業場に花粉作りの花粉採取機「葯精選機」があった。
 人工交配用花粉作りは、開花直前の花摘み採葯機で花を砕いて葯(やく)のみ取り出す。
 篩(ふる)いを通してトレイに広げて開葯機に入れ24時間程で葯が割れて花粉が出て
 くる。
 この花粉を交配作業まで冷蔵庫で保存する。
・ミツバチといちごと
 4月11日農林水産庁は、農作物の授粉を仲介するミツバチが21都県で不足しているとの
 調査結果を発表した。
 ミツバチ不足で影響がある主な作物は、サクランボ・イチゴ・メロン・ナシ・スイカ・リンゴ・
 ナスなど。
 幸い新潟県は不足県に該当しなかった。
 ミツバチを使いイチゴ栽培に取り組む「いちご園」旧白根市の白根グループガーデンを
 訪ねた。
 園の人は、「おかげさまで新潟県はミツバチ不足に悩まされておらず、当園も影響は
 ありません。あそこに吊るされている黒い箱がハチの巣箱です。中にミツバチがいます。
 今は眠っているのでハウスの中を飛んでいません」と。
 巣箱の上に「ハチの巣箱です。気をつけ手下さい」「蜂は苺を実らせるために大事な
 花粉をつける仕事をしています。やさしくしてネ!」と書かれた貼り紙がある。
・植物ウイルス国内で初確認
 4月8日東京大植物病院と農林水産庁は、海外でサクラ属の果樹に被害が広がっている
 植物ウイルス「プラム・ポックス・ウイルス(PPV)」を国内で初めて東京都青梅市のウメ
 から検出したと溌表した。
 PPVはモモ・スモモ・アンズなどに感染し果実が成熟する前に落下するなどの被害を
 もたらす。
 ウメでの自然感染が確認されたのは世界で初めて。
 人には感染しないので果実を食べても問題はないという。
7家族がナシオーナーとなっているナシ畑の花摘みは今日4月16日まで続く。
花粉ができるとまもなくナシの授粉作業が始まる。
秋の収穫までにまだまだいろんな作業が待っている。

里に「桜・梨・桃」春の三花が咲く (イラストを模写)