紙芝居と絵本

kanazu362009-05-14

お年寄りの前でベレー帽姿で紙芝居のボランテイア
活動にいそしむ老夫婦の写真が手元にある。
紙芝居語りを生きがいにする知人で老夫婦はとも80を過ぎて
いる。
4月28日の紙芝居師の卵を発掘するオーデションに不景気が後押しし約140人が挑戦
した。
主催した「漫画家学会」の牧野圭一(70)さんは、プロの紙芝居師は最盛期の1950年代
には5万人もいたが現在は10人前後。
目標は1000人でプロとして採用されれば固定給は13万円が保証されるという。
合格者は関西を拠点に活躍する紙芝居師、安野侑志さん(65)の下で研修を受け、
紙芝居師としてデビューする。
懐かしい復刻された明治―昭和初期の貴重な児童書を紹介する「近代日本の絵本絵
ばなし展」が新潟市中央区新潟県立図書館で開催されておると知り5月9日見てきた。
・紙芝居
 紙芝居は子どものころの娯楽の一つだった。
 拍子木の音が紙芝居さんの来たことを知らせる。
 自転車の荷台に紙芝居と駄菓子が入った箱が積まれている。
 小遣いで水飴や味昆布を買い紙芝居を楽しむ。
 紙芝居師の独特な語りが子どもたちを楽しませる。
 はらはらどきどきと話が佳境に入ったところで「続きはまた明日」と話を止め次回に。
 少年ケニア黄金バットの懐かしい話を今でも思い出す。
・近代日本の絵本絵ばなし展(新潟市中央区新潟県立図書館)
 「絵ばなし」とは、大正時代までの絵本の呼び方。
 会場には明治13年から昭和23年までに刊行された絵本や絵ばなしの復刻版など
 70冊が並べられている。
 ・大正から昭和(戦前)県立図書館で利用されていた子どもの本(6冊)
  ・猿蟹合戦 ・かちかち山 ・瘤取り ・母のみやげ ・教訓名畫集 など
 ・復刻絵本絵ばなし集(54冊)
  明治13年から昭和23年までに刊行された絵本や絵ばなしの復刻版。
  ・花咲ちぢい ・舌切すすめ ・桃太郎鬼ケ島でん ・一寸法師 ・カチカチヤマ
  ・養老の滝 ・おひなさま ・こがね丸 ・汽車 ・さるの三ちゃん
 などなど
 ・復刻版講談社の絵本(10冊)
  大日本雄弁会講談社が昭和12年から14年に発刊した絵本の復刻。
  講談社の絵本は、大日本雄弁会講談社よって、昭和11年(1936)12月発刊、
  毎月4冊同時発売で昭和42年4月の終刊まで203号発刊。
  戦後の復刊も含め総数7000万部を発売した。
  ・静御前 ・安寿姫と厨子王丸 ・二宮金次郎 ・リンカーン ・木村重成
  ・浦島太郎 ・曽我兄弟 ・イソップ絵話 ・世界お伽噺 ・孝女白菊
  安寿姫と厨子王丸や二宮金次郎や浦島太郎など昔読んだ懐かしい本もある。
・おてて絵本(手のひらから生まれる夢と想像の世界)
 おてて絵本とは、開いた手のひらを絵本に見立てて、子どもが空想で物語を作ること。
 新潟市西区の絵本作家サトシン(本名・佐藤伸:47)が提唱した。
 おてて絵本は、15年ほど前、サトシンさんが「専業主夫」をしながら自宅でコピー
 ライターをしていたとき、3歳だった長女が自分で作ったお話を語りだしたことが
 きっかけで生まれた。
 子どもの話に、親が「それで?」「次は」などと合いの手を入れることで、物語の世界が
 広がっていく。
 今では保育園や小学校の国語授業などでも採用され、手のひらを絵本に見立てて親子で
 「お話ごっこ」の遊びの世界の楽しみが広がる。
 手のひらを絵本に見立てる「おてて絵本入門書」も出版されるほどの人気。
 5月5日の子どもの日、新潟市西区アピタでサトシンさんによる誰でもが簡単にできる
 「おてて絵本の話ごっこ遊び」が開催された。
子どもたちに夢と希望を与えた「紙芝居と絵本」。
今は子どもたちが手のひらを絵本に見立てて空想で物語を作る。
「おてて絵本」で作る空想の物語で遊びの世界が広がっていく。
講談社の絵本の表紙には「子供が良くなる講談社の絵本」と書かれている。
懐かしい言葉だ。

懐かしい絵本に思わず (イラストを模写)