秘仏の御開帳
今年は七年に一度の長野善光寺の御開帳。
普段は善光寺本堂の御宝庫に安置される御本尊
「一光三尊阿弥陀如来」を七年に一度の御開帳の時だけ、
特別にお姿を拝むことができる。
新潟市中央区鏡が岡の高砂稲荷神社に収められている黄金の秘仏が、遷座325年を
記念して御開帳すると知り5月16日拝んできた。
・高砂稲荷神社黄金の秘仏婆珊婆演底主夜神(ばさんばえんていしゃしん)
仏「婆珊婆演底主夜神」は、台座を入れて高さ約30センチ、黄金を身にまとい冠には
宝石が埋め込まれ、台座の下部に獅子が装飾されている。
秘仏の婆珊婆演底主夜神は、高砂稲荷神社の春季大祭に合わせ16日から18日まで
公開される。
参拝者に配布された資料によると
・遥か325年の時を超えていにしえの姿を今に伝える高砂稲荷神社のお仏像悠久の
浪漫をご開帳 正一位高砂稲荷神社
・秘仏婆珊婆演底主夜神
このお仏像は寛永3年新発田藩主7代溝口直温公沼垂蔵所内の稲荷神社改築に当り
京都の松屋藤左衛門・美濃屋喜平両氏が京都で制作を依頼して壇王法林寺で開眼
供養のあと越後の国新発田藩米倉の夜間の守護を願って高砂稲荷神社へ贈ったもの。
秘仏婆珊婆演底主夜神はこれまで社殿内の厨子に安置されていた。
16日、御開帳された秘仏婆珊婆演底主夜神は本殿右側に厨子とともに飾られていた。
黄金色の仏は、社殿の窓から差し込む日を受け輝きを増す。
・国上寺の御開帳(旧分水町国上:平成20年10月3日)
1300年の歴史を持つ新潟県最古の名刹「国上寺」の本尊「上品上生阿弥陀如来」
御開帳が12年ぶりに平成20年10月1日から始まり10月3日拝んできた。
国上寺は、国上山の中腹にある真言宗の寺院、和銅2年(709)創建の新潟県最古の
名刹。
本堂前に回向柱が建ち、回向柱の綱は本堂の本尊の手につながっている。
本尊の後ろの回廊の扉が開けられ、役の行者(後の小角・わが国修験道の祖)の木像を
拝むことが出来る。
本堂の中には入ると住職が「読経をしますので本尊の手とつながっている綱を握って
下さい。少しひざを低くすると阿弥陀様のお顔がみえますよ」と。
腰をかがめ厨子の中の御本尊のを拝顔した。
・番外:井伊神社で井伊直弼の銅像発見(旧与板町)
大河ドラマ天地人の主人公直江兼続の城下町として知られる与板町。
江戸時代与板町は、彦根藩の支藩井伊家2万石の城下町だった。
彦根藩といえば幕末の大老で「桜田門外の変」で暗殺された彦根藩主井伊直弼のことは
多くの人が知る。
彦根藩主井伊直弼とみられる銅像がこのほど与板町の井伊神社で発見されたと新聞に。
銅像は高さ約70センチで頭に冠を付け、右手には笏(しゃく)を待った正装姿。
「井伊直弼公御銅像」と書かれた木箱に収められていた。
同神社は江戸時代中期から与板藩主だった井伊家代々をまつっている。
与板藩史(1982年発行)には、大正11年最後の藩主で直弼の4男井伊直安が同神社に
寄贈し、祭礼の日に奉納されたと・・・。
氏子らは銅像発見に驚いている。
・番外:上越八坂神社の欄間彫刻がお目見え(上越市直江津地区西本町)
上越市直江津地区の八坂神社の拝殿彫刻を覆っていた銅製の網がこのほど取り外され、
江戸時代後期に彫られた木彫が約40年ぶりにお目見えした。
彫刻に網がかぶせられたのが1971年。
当時は子どもたちが多く、境内は格好の遊び場で草野球のボールが彫刻にぶつかって
彫刻に傷をつけることもあり、神社が拝殿を修理した際に、欄間部分を網で覆った。
今は少子化の影響で子どもたちが境内で遊ばなくなり彫刻に傷をつけられる心配も無く
なり網が取り外され、カメやクジャクや花など動植物の細かな彫刻が再び姿を現した。
直江津駅を下車、海水浴場に行く道中に八坂神社がありそのつど立ち寄ったが欄間彫刻
までは気が付かなかった。
いつか見て見たい。
御開帳で賑わう神社やお寺を訪れ普段は見れない秘仏を見、拝んだ。
あれ欄間が外されている (イラストを模写)