婦(ひと)を描き風景を描く

kanazu362009-05-22

第64回新潟県美術展覧会(県展)の新潟展が、今日22日から
新潟市内4会場で開幕する。
作品受付が17日締め切られ7部門に4361点の出品があった。
部門別では、写真が最多の1829点・洋画938点・書道912点・
版画201点・工芸129点・彫刻76点。
選考の結果、県展賞・奨励賞・美術振興賞・入選など1038点が決まった。
県展奨励賞2回、入選17回・日本美術院展14回入選などと活躍する画家櫛谷一代(73)
さん個展開催の案内状が届き15日観てきた。
・婦(ひと)を描く(櫛谷一代日本画展:アートギャラリー万代島・5月15日)
 日本美術院の院友として活躍する櫛谷さんは、一貫して越後の風土に根を下ろして働く
 女性(婦:ひと)を描く。
 会場には「松浜の市場」「魚河岸の婦(ひと)」「雨あがりの漁港」「昼過ぎの万代島港」
 「待船(万代島港の婦)」「ひととき(花市場)」など。
 最近では、国外の働く女性の姿も描く。
 ペルー・カンボジア・メキシコ・韓国に出かけ婦を描いている。
・アマチュア画家の米寿記念絵画展(新潟市中央区古町:北陸ガスホール・5月15日)
 アマチュア画家茅野(かやの)実(86)さんが「米寿記念回顧水彩展」を開催した。
 配布された資料の中で、「自分流の実力検査:県展に3回連続応募して全部落選、新潟
 市展に3回入選(入賞ではない)したので、大体の力量が確認できました。・・・以後
 公募展には出していません」と書いている。
 絵との出会いは退職後の67歳からで、今回は20年間に描いた作品約2000点の中から
 約100点を選び展示している。
 ・新潟市の懐かしいあり日の住吉町、並木町スケッチ展  
 ・さよな新潟電鉄全駅舎スケッチ展 
 ・かやぶき環状集落(荻ノ島・旧高柳町) ・良寛(五合庵と出雲崎旧道)
 などなど。
 茅野さんは、1000枚くらい描けば皆さんくらいになれるかもしれないと思い、1000枚を
 目標にしてノートに番号をつけ描き始めたと。
 その意気込みとバイタリテーには感服する。
 県内各地を回りたくさんの風景を描いている。
 転勤で県内各地に勤務した私には懐かしい思い出の地の風景がたくさんあった。
 会場で茅野さん夫婦が来場者と懐かしそうに昔を語る姿が印象的だった。
絵封筒展(旧巻町本町:にいだやギャラリー野衣・5月16日)
 初めて巻町の中心街を歩いた。
 「絵封筒展」のポスターが目に入りギャラリー野衣に入った。
 会場に“絵封筒って・・・”と。
 絵封筒とは、水彩やペンで自由に絵を描いた封筒。
 絵封の上に切手を貼り、宛名も書いて、絵を描いて贈る。
 始まりは約50年ほど前、イギリスの絵本作家のデビッド・マッキーさんが出版社の社長に
 自ら絵を描いた封筒で手紙を送ったところ、社長はその絵を気に入って自室に飾った。
 それを見たイラストレーターや絵本作家たちの間に広がり、彼らもそれを真似するように
 なったという。
 今では日本でも広がっているという。
 会場には一般から応募した幼稚園児や小学生や大人の作品のほかイラストレーターや
 絵本作家などの作品66点が展示されている。
 表と裏がつながっており封筒を開くと1枚の絵になるものや表だけに絵が描かれている
 ものなど自由な発想が面白く絵を観るだけで和む。
 普通の封筒も、アイデア一つですばらしい絵封筒に大変身・・・
新聞で県展の入賞作品と入選の人たちの名前に目を通した。
知人や友人や職場OBなどの名前を見つけた。
洋画に二人・版画に一人・写真に一人。
入選おめでとう。

思い出の地の風景が (イラストを模写)