記念貨幣と造幣局IN新潟展
独立行政法人造幣局がこのほど「地方自治法施行
60周年記念1000円銀貨幣セット」の通信販売を始めた。
発行が5番目となる新潟県の銀貨はトキが題材。
時を同じくして「造幣局IN新潟展」が新潟市の大和デパートで
開催されており記念1000円銀貨などを16日見てきた。
・造幣局とは
財務省所管の独立行政法人。
1869年(明治2)2月に太政官(だじょうかん)のなかに設けられ、同年7月に造幣寮と
改称し、イギリスから造幣機械を輸入して1871年4月に大阪で開業した。
1877年1月にふたたび造幣局と改称した。
その後、2001年(平成13)1月の中央省庁再編で、大蔵省が財務省に改称したのに
伴い、財務省の所属となり、2003年4月、財務省所管の独立行政法人となった。
大阪市の本局のほか、東京、広島に支局を置いている。
・新潟県版記念1000円銀貨幣セット
貨幣セットはA・B・Cの3種類。
新潟県の銀貨は、トキの優優(ユウユウ)が羽を広げて飛ぶ姿をカラーで表現したもので
背景にトビシマカンゾウが咲く佐渡大野亀の風景をあしらっている。
・Aセット(単体セット)「記念貨幣をプラスチックケース収納」(6000円)
記念貨幣と新潟県の風景や貨幣の説明書がプラスチックケースに収納
・Bセット「単体セットと記念切手入り特製ケース」(7800円)
Aセットと記念切手(ふるさと切手:80円5枚)を特製ケースに収納
・Cセット「単体セットと特製ケース」(7400円)
Bセットと同じだが記念切手が入っていない
通信販売の申込期間は平成21年6月8日まで。
・造幣局IN新潟展
会場に入ると大相撲大阪場所の優勝者に授与される「造幣局理事長杯」が飾られている。
昭和23年に大相撲大阪場所が本場所になったのを機に、彫金・鎚金・七宝などの
伝統工芸技術を駆使して制作した。
杯の台座には歴代優勝者の力士名が彫り込まれている。
優勝力士には平成11年からレプイカに代えて優勝力士の姿像を贈呈している。
造幣局理事長杯の脇に元横綱武蔵丸のレプリカが飾られていた。
明治期の新貨幣制作の面白いエピソードが書かれていた。
明治2年(1869)に政府は新貨幣の見本のデザインを加納夏雄(1828−1898)
金工家に依頼した。
当時天皇の肖像を用いることも検討されたが、「現人神(あらひとがみ)の天皇の肖像が
人民の手に触れて汚れることは、恐れ多い」ということで不採用になり「太陽及び桐葉紋章
に竜」を用いる日本独特なものになりました。
通貨の製造工程を説明したパネルが飾られ、造幣局の4つの仕事が書かれている。
・貨幣(コイン)をつくる ・勲章や金属工芸品をつくる
・指輪などの貴金属製品の品位証明を行う
・貨幣セットやプルーフ貨幣セットを販売する
日本の通常貨幣なども飾られている。
・東京オリンピック記念銀貨幣
わが家に東京オリンピック記念1000円銀貨幣2枚と100円銀貨幣5枚が額に入れ
飾ってある。
1000円銀貨には思い出がある。
発行は昭和39年(1964)、父と二人で銀行に並び手に入れた。
100円銀貨は1000円銀貨ほど人気が無く自由に手に入った。
1000円銀貨は裏表に、100円銀貨は5輪のマークをイメージして並べ額に入れた。
・番外:板垣退助の100円紙幣をお守りに
昔、銀行で板垣退助の100円紙幣を新札に取り換え、「いつも100点満点が取れます
ように」と願いを込めて財布の中にお守りとして入れいた。
今はもうそのお守りも無い。
普段は目にすることができない天正長大判(豊臣秀吉が造った大判)や竹流金や大相撲
造幣局理事長杯などを見、その輝きに目を奪われた。
大判の輝きに (イラストを模写)