手ぬぐいとたばこ入れと煙管(キセル)
5月31日は世界禁煙デー。
手ぬぐいと煙管の話題が新聞に。
燕市の燕産業資料館で「きせるとたばこ入れ展」が開催され、
旧水原町の越後亀紺屋では今と昔の手ぬぐいが店頭に飾られて
いると知り5月22日見てきた。
・手ぬぐい(旧水原町中央町越後亀紺屋:5月22日)
店内には色とりどりの手ぬぐいが並び、創業寛延元年と書かれた看板が掲げられている。
パンフに「“注ぎ染め日本手拭”手拭は江戸時代庶民にとり、切っても切れない身近な
日用品でありました。・・・
私達は寛延元年より受け継ぐ長い歴史のもと伝えられてきた手法を元に、当時の文化を
現代の姿に置き換え、新たな形で伝統継承を世に伝えることを使命とし、皆様の・・・」
と書かれている。
商品陳列台は、昔懐かしい茶ダンスや和ダンスを利用しており昔情緒を醸しだす。
手拭に混じり、前掛け・がまぐち・あずま袋・はし袋などの商品も飾られている。
・たばこ入れと煙管展(燕市大曲燕産業資料館:5月22日)
江戸時代後期から明治時代に愛用された金唐革を使ったたばこ入れと煙管と入れ物の筒
など17点が展示されている。
・5代将軍徳川綱吉 ・8代目桂文楽 ・清水次郎長 ・15代目市村羽左衛門
・幡随院長兵衛 ・犬養毅
愛用のたばこ入れと煙管も展示されている。
昔の職人の技「模様と彫」が、たばこ入れや煙管の優雅さを一層引き立て人々を美の世界
へと誘う。
・番外:方言手ぬぐいの製作と販売
新潟市西蒲区の「巻地区まちづずくり協議会」が、地区の方言を染め抜いたユニークな
手ぬぐい“残したい巻弁十傑”を製作販売した。
手ぬぐいは、幅約25センチ・長さ約90センチの木綿製で500本を製作。
白地に巻の方言があい色で地区の伝統玩具「鯛車」の模様が赤で染め付けられている。
「残したい巻弁十傑」は、120以上の方言の中から約100人の住民のアンケートに
よって選ばれた。
興味があり巻区役所を訪れ記念に一本購入した。
手ぬぐいに染め付けられた「残したい巻弁十傑」は、
一 よっぱら(退屈) 二 いとしげ(かわいい) 三 がっと(すごい)
四 しょうしい(恥ずかしい) 五 おいよ(そうか) 六 のめしこき(怠け者)
七 あったらもん(もったいない) 八 はつめこき(器用で働き者)
九 そーいんがだ(その通り) 十 やれまか(無理に)
子どものころ故郷高田でも「よっぱら」「しょうしい」「のめしこき」「あったらもん」
「はつめこき」「やれまか」などの方言を使っていた。
時代の流れ。
手ぬぐいはタオルに押され、たばこも刻みたばこから紙巻きたばこへ、キセルはパイプへと。
いまではたばこ入れや煙管は、時代劇や歌舞伎の世界でしか見ることができない。
インターネットで調べると、細刻みたばこは、江戸時代の日本で発達した、世界でも例のない
たばこの加工技術だと。
桶職人だった父は、囲炉裏の脇に汗ふきの手ぬぐいを置きたばこ盆から「きざみ」を取り出し
キセルに詰めたばこを吸っていた姿が懐かしい。
この方言は田舎でも (イラストを模写)