国上寺周辺を散策

kanazu362009-06-03

長野善光寺の7年に一度の御開帳が5月31日終了した。
御開帳期間中の参拝客は673万人で、過去最高だった
前回より45万人増えた。
次回の御開帳は、7年後の2015年に行われる。
5月29日旧分水町の国上寺を参拝し周辺を散策した。
・国上寺(こくじょうじ)
 真言宗豊山派)雲高山国上寺は和銅2年(709)創建。
 弥彦大明神(香具山命)御託宣により、泰澄大徳の開山による北越鎮護、仏法最初の
 霊地といわれる。
 境内には、六角堂・大師堂・弘法大師五鈷掛の松・方丈講堂・四国八十八箇所石塔
 などがあり国上寺ゆかりの良寛銅像も建つ。
・国上山登山
 ・国上山山頂
  国上寺境内から山頂までは850mで約25分で登れる。
  国上山(313m)は霊峰弥彦山に連なる。
  中腹には「国上寺」「五合庵」「乙子神社草庵」「酒呑童子神社」などの史跡が散在する。
  山頂から弥彦山側へ下れば「蛇崩れ」「祠」などが。
 ・祠
  山頂から弥彦山側へ下ると祠と蛇崩れが、さらに下ると大山祇大神社祠がある。
  古峰ケ原天神と石動大権現の両神(北方にある)と共に通称山の神えお祀る祠である。
  扉のすき間からミツバチが祠の中に入り中で巣を作っている。
 ・蛇崩れ
  国上山の北側一部は奇岩(凝灰岩)が露出した断崖絶壁となっている。
  昔より「国上山に大蛇住みして崩せる所なり」と伝えられ、地元ではここを「蛇崩れ」と
  呼んでいる。
  ゴツゴツした岩肌が露出した断崖絶壁から越後平野日本海佐渡を見渡すことが
  でき、その眺望も素晴らしい。
 ・大山祇大神社祠
  大山祇大神を祀る祠。
・五合庵
 国上寺から約10分下ると五合庵。
 良寛が玉島(岡山県倉敷市)の円通寺で厳しい修行を終え、各地の名僧を訪ね研さんを
 重ねたのち、40代から60代までの約20年間住まいした庵。
 五合庵の名は万元上人が、この庵と毎日米五合を給したことから名付けられた。
・ぼけ封じのお地蔵様
 国上寺山門脇に「ぼけ封じのお地蔵様」が立つ。
 お地蔵様の隣には「ぼけない幸せな老後が授かりますように、お地蔵様は手をさしのべて
 おられます。ぼけないようにお地蔵様のご利益が授かりますように詣りください」と書かれた
 立て札がある。
・千眼堂吊り橋
 五合庵から約10分の登ると千眼堂吊り橋。
 平成3年完成の国上山中腹にかかる美しい赤い吊り橋。
 国上寺から五合庵―朝日山展望台へのルートで橋の長さは124m。
 国上山のシンボルの一つで新潟の橋50選に選ばれた。
・朝日山展望台
 千眼堂吊り橋を渡ると朝日山展望台に出る。
 国上山の中腹にあり、広大な越後平野と大河津分水路、遠くは越後三山まで望むことが
 できる。
 広場には「良寛さんと毬像」(平成7年12月:茂木弘次作)が建ち、四人の童と毬つき
 して遊ぶ良寛さんが姿が。
・乙子神社草庵
 国上寺を下ると道路右側に「乙子神社東参道、60m下ると神社」と標柱がある。
 境内には、良寛詩歌碑があり、「乙子神社草庵」の解説案内板には、
 「朝夕の急な山坂の登り降りが老身にこたえたことと五合庵の老朽化したこともあって
 文化13年(1816)良寛は、この草庵に移り住んでここで10年間の生活を送る」と。
酒呑童子神社
 「道の駅国上」から約5分で酒呑童子を祀る酒呑童子神社に着く。
 境内に五重の塔が建つ。
 神社の右側に「酒呑童子伝説」の看板が立ち、左側に「縁結之神」の石碑も建つ。
 看板には「酒呑童子はこの分水町に生まれ育ちました。外道丸と呼ばれて国上寺に稚児
 として上がりましたが、生来美男子であった外道丸は、近所の娘達から恋文をたくさん
 貰いますが、・・・」と。
五月晴れの一日、国上寺周辺を散策し往時を偲んだ。

蛇崩れから日本海佐渡を眺める (イラストを模写)