大河ドラマ天地人ゆかりの寺院を訪ねる

kanazu362009-09-20

今日20日放送の大河ドラマ天地人は、「ふたつの関が原」。
一つは、家康率いる東軍と三成率いる西軍が関が原で対峙する。
もう一つは東北の関が原。
上杉軍の直江兼続最上義光との山形・長谷堂城での戦い。
上杉軍の村上城主本庄繁長と伊達政宗との福島・松川での戦い。
村上市で「もう一つの天地人“東北の関が原”直江兼続と本庄繁長」展が開催されている。
兼続とお船「愛」を育んだ里与板が大河ドラマ天地人ブームに沸く。
「兼続とお船ミュージアム」の来館者が9月19日、1月のリニューアルオープン以来10万人
に達し年間目標の5万人の2倍を突破した。
10月3日(土)には、与板天地人行列も開催される。
天地人ゆかりの寺院めぐりで「徳昌寺(旧与板町)」「林泉寺上越市)」「常安寺と
瑞麟寺跡(旧栃尾市)」を訪ねた。
・徳昌寺(旧与板町:9月18日)
 天地人ブームで直江家の菩提寺徳昌寺にも長野県飯田市からの団体客が参拝に訪れて
 いた。
 石段を登ると山門に出る。
 香積山徳昌寺は、文明11年(1479)直江家を開基、耕陰道夫(こういんどうふ)を
 開山として創始以来上杉家の帰依、直江家の菩提寺として栄えた。
 上杉家・直江家の会津移封・米沢移封以後も、牧野家・井伊家藩主の崇敬と檀信徒、特に
 豪商大坂屋三輪家の庇護により開山以来今に到っている。
林泉寺上越市春日山:5月23日)
 上杉謙信の居城・春日山城跡近くに林泉寺がある。
 景虎上杉謙信)が7歳のとき当寺に預けられ天室光育(七世)の指導を受け仏道
 励んだ。
 林泉寺の山門に上杉謙信直筆の「第一義」という扁額が掛かっている。
・常安寺(旧栃尾市:7月25日)
 門察和尚が住持を務めた瑞麟寺が焼けた後の、天文16年(1547)謙信公によって
 創建された古刹。
 開山は謙信公の学問の師門察和尚。
 寺には謙信公ゆかりの品々「栃尾市指定文化財3点」や「新潟県指定文化財3点」などを
 所蔵する。
 本堂脇の廊下には瑞麟寺梵鐘(新潟県指定文化財)が吊るされている。
 常安寺脇の127段の石段を登ると秋葉公園と書かれた石柱が建ち秋葉神社正面に
 出る。
・瑞麟寺跡(旧栃尾市:7月25日)
 上越市吉川区にある転輪寺三世湖山和尚の開山による禅宗寺院。
 謙信公幼少のころ、この寺で五世門察和尚の修行を受けた。
 のち越後の国王となった謙信公はこの寺に「郡司不入」「諸役免除」という強大な特権 
 を与え保護した。
 建物は炎上焼失したが、堂前の梵鐘は常安寺に引き継がれ、瑞麟寺唯一の遺品として
 保管されている。
与板徳昌寺には思い出がある。
昭和54年から3年間与板に勤務した。
宿舎の近くに徳昌寺があり住職(先代)と親しくなった。
転勤するとき住職から「鳥啼いて 山更に幽(しず)かなり」と「不動心」の対の書をいただ
いた。
書は掛け軸と額に表装した。
掛け軸と額の言葉は、その後の私の人生の生き方の指針に。

石段を登る (イラストを模写)