稲刈りとはさ木

kanazu362009-09-26

秋の大型連休「シルバーウイーク」も終わった。
越後の山里は稲刈りがピークを迎えている。
24・25の両日、新潟市江南区の北方博物館で、地区の
小学5年生約400人が学校田などで育てた稲のはさ架けに
挑戦する姿が新聞に。
スーパーの店頭には「新潟県産新米コシヒカリ」入荷ののぼり旗が。
懐かしい「はさ木並木」と「はさ架け」を見に越後路をドライブした。
満願寺のはさ木並木とはさ架け(新潟市秋葉区満願寺・9月21日)
 満願寺のはさ木並木は約1キロも続く。
 はさ木並木の始点と終点に標柱が立つ。
 「この稲架木(はさき)並木は、昭和18年から20年にかけて同地区の水田を区画整理
 したとき、関係農家26軒が協力して移植したもので、新津市文化財:昭和57年2月17日
 指定された」と看板に。
 20日に「はさ架け」のイベントは開催された。
 長いはさ木並木の一部約300mの道の両側に手刈りした稲が架けられ黄金の屏風並木
 に変身。
 300mも続く道の両側に稲が架けられた風景を見るのは初めて。
 エンジンの音を響かせながら稲刈り機がはさ木並木を進んできた。
 こんなチャンスは二度とないと、はさ木と稲刈り機の光景をデジカメに撮った。
・門田のはさ木並木(旧中之口村門田・9月21日)
 旧中之口村門田地区の「はさ並木」は有名で、昭和58年2月18日に民俗文家財「門田
 ハザ並木」として指定された。
 村のホームページには南側348本・北側335本と。
 近くで稲刈りをしていた農家の人に聞いた。
 「この地域も今は機械で稲を刈る時代、はさ木に稲をかける人はいない」と。
 ハザ並木に稲が架けられた秋の風物詩のあの懐かしい農村風景は、いまは写真でしか
 見ることができない。
・夏井のはさ架け(旧岩室村夏井・9月18日)
 旧岩室村夏井は、米どころ越後平野を象徴する「はさ木」の里として観光名所になって
 いる。
 田圃の畦道に沿って約600本のはさ木(タモギ)が残る。
 水車小屋を模した休憩所脇のはさ木に岩室観光協会の人たちが稲をはさ架けをして
 いた。
 「今日田圃アート会場のコシヒカリの一部を刈り取りはさ木の里夏井をPRするため
 はさ木に稲をかけました」と。
 田圃アート会場の稲刈りイベントは9月26日に行う。
・道の駅良寛の里わしまのはさ架け(旧和島村・9月16日)
 道の駅良寛の里の駐車場脇の広場に仮設のはさ木が作られ稲が架けられている。
 看板には「わしまふるさと伝承塾・農民倶楽部」と書かれている。
・旧村松町のはさ架け(旧村松町刈羽・9月21日)
 田上町村松町を結ぶ県道67号線の大沢峠付近を下ると刈羽集落に出る。
 田圃の畦道のはさ木に稲が架けられている懐かしい昔の風景に出会った。
・番外:JR新潟駅南口のトキめきカーニバルのはさ架け(新潟駅・9月23日)
 9月19日、トキめき新潟国体の開幕を前にJR新潟駅南口広場に「トキめきカーニル」
 がオープンした。
 オープン初日の19日、米どころ新潟をPRするため「稲のはさ架け」が披露された。
 昔懐かしい田園風景が訪れた人を和ませる。
 小雨の降る23日「稲のはさ架け」を見てきた。
 広い会場4か所にはさ架けが作られ稲が小雨に濡れる。
 はさ木の下には「トキめきカーニバル・はざかけ」と書かれた看板が。
広い新潟県内を走った。
機械刈りが主流になった稲刈り。
残念ながら稲を手刈りする風景を見ることができなかった。
田圃の畦道のはさ木に稲が架けている風景は、イベント会場以外では山里で1件しか見る
ことができなかった。

日本の原風景はさ架け黄金屏風並木 (イラストを模写)