火焔土器と石灯籠
9月30日砂原遺跡学術発掘調査団が、島根県出雲市多伎町の
砂原遺跡で、12万年前ごろの日本最古とみられる旧石器
20点が見つかった発表した。
トキめき新潟国体が9月26日開幕した。
8月22日新潟市陸上競技場で「新潟市炬火リレー集火式」が行われた。
新潟市内8区でおこした火を市民のみんなの手でリレーし、新潟市陸上競技場の
火焔土器を模した「炬火台」に1936年(昭和11)以来45年ぶりに灯され「新潟の火」
として一つに集火した。
「火焔土器」発祥の地の長岡市関原町に「馬高縄文館・火焔土器ミュージアム」が、
9月19日オープンしたので9月26日見学してきた。
・「火焔土器」発祥の地(長岡市関原町)
馬高(うまたか)縄文館入口に、「縄文文化の王者“火焔土器”昭和11年12月31日
近藤篤三郎 比処馬高大地にて発掘火焔と命名」と書かれた台座の上に「火焔土器」の
レプリカが飾られ、標柱には「火焔土器発祥の地」と書かれている。
火焔土器とは、1936年(昭和11)馬高遺跡で最初に発見された1個の土器に
つけられたニックネームで、それ以外の類似した土器については「火焔型土器」と呼んで
区別している。
・馬高縄文館(長岡市関原町・9月26日)
館内に入ると表面に「火焔土器:実物(重要文化財)」が飾られ、他に土器や土偶など
約850点が展示されている。
館内は、火焔土器ゾーン・馬高・三十稲葉(さんじゅういなば)遺跡ゾーン・企画展示
コーナー・収蔵体験展示室に分かれている。
火焔土器ゾーンでは、
・信濃川流域の火焔型と三十稲葉式土器 ・新潟市の火焔型と三十稲葉式土器
・十日町の火焔型と三十稲葉式土器 ・津南町の火焔型と三十稲葉式土器
などを紹介している。
「ムラとくらし」コーナーでは、狩猟・伐採と加工・土器づくり・ゴミ捨場などを絵で紹介
している。
馬高ムラの大形模型もある。
・長岡蒼柴神社の石灯籠(長岡市悠久町・9月26日)
2004年10月の中越地震で被害を受けた長岡蒼柴神社の石灯籠100基の復旧工事が
終わりもとの姿に復活したと新聞に出ており9月26日神社を参拝した。
地震で本殿が土台からはずれ、橋や鳥居が崩壊した。
表参道の約4000mにわたり石灯籠が倒れたままだったが、氏子や市民の寄付などで
5月から復旧工事を行っていた。
石灯籠は長岡藩の家臣団などが約200年前に奉納した由緒あるもの。
石灯籠を見ると所々に修復した痕跡が見える。
1964年開催の新潟国体以来45年ぶりに火焔土器の「炬火台」に灯が灯された
新潟市陸上競技場を9月30日訪れた。
陸上競技場では、サッカー少年男子準決勝神奈川:兵庫の試合が行われていた。
試合は1:1で前半を終わったが、後半早々神奈川が追加点を挙げそのまま2:1で
逃げ切り決勝へ進出。
馬高縄文館で豊かな土器文化をはぐくんだ縄文人の暮らしぶりを知り、蒼柴神社では
100基の石灯籠を奉納した長岡藩家臣団に思いをはせた。
この火焔土器は (イラストを模写)