寂れる新潟古町界隈

kanazu362009-10-16

10月14日「寝水に水」衝撃的ニュースが、新潟・長岡・
上越高田を襲った。
金沢市香林坊に本店を置く百貨店の大和が新潟県にある
新潟・長岡・上越高田の3店を不況で閉鎖するという。
15日夕方金沢市の大和本店で宮二朗社長が新潟県内の3店の閉鎖を正式に発表した。
閉鎖は、新潟店が平成22年6月末・長岡店と上越高田店が平成22年4月末。
新潟市商店連盟が実施した2008年10月の通行量調査では、古町地区一帯の人出は
1日約7万6000人で、2006年調査から1割減と年々賑わいが遠のいてゆく。
新潟大和店の閉鎖の追い討ちで古町界隈は連鎖反応で三重苦に悩む。
・大和新潟店の閉鎖
 大和新潟店は戦前の1943年(昭和18)に開業した。
 新潟一の繁華街古町の核的存在のだった。
 最近は、新潟駅前や郊外店に客足を奪われ苦戦していた。
 新潟店の閉鎖で従業員190人が職を失い、商品納入業者も売り上げ減に。
 核店舗大和の閉鎖で古町界隈は・・・
・空き店舗泣く西堀ローサ
 新潟市西堀通の地下1階に1976年(昭和51)10月16日に華々しくオープンした
 西堀ローサ
 柾谷小路と交差する西堀交差点地下を中心に、南南西側の新津屋小路・営所通交差点
 から北北東側の新堀通交差点に向かって延びる約330mの地下通路に、47のテナント
 区画が設けられている。
 かっては47のテナントはすべて埋まり330m地下通路の中央部に「出逢いの広場」
 があった。
 広場には池と噴水とベンチがあり、休憩中の人や友達とおしゃべりしたり待ち合わせ場所
 とした賑わっていた。
 2007年夏までは全テナントが埋まっており、2008年度総売上高は約12億8000万円
 (前期比26.5%)で、ピークだった1991年度の50億2700万円の4分の1にまで
 落ち込んだ。
 新潟日報に「どうすれば再びロサーに賑わいを取り戻せるか」と“わたしのローサ論”が
 連載され、さまざまな再生案が語られていた。
 新潟市の肝いりで「まちなか情報ひろば」が8月1日にオープン、さらには新規店舗の
 開店など明るい兆しが見え始めた矢先の大和新潟店の閉鎖。
 西堀ローサの再生はまた振り出しに。
・空き店舗が目立ち古町はシャッター通り
 全国商店街振興組合連合会(全振連)は9月30日、全振連に加盟する商店街の店舗が
 今年3月末で11万961店と、ピーク時の1997年から約4万2000店減ったと発表
 した。
 新潟県商店街振興組合連合会(県振連)によると3月末現在の県内の加盟店舗数は
 2648店で2003年に3000店を割り込んで以降、ほぼ毎年のように減少を続けて
 いる。
 新潟市の万代地区にダイエー新潟店や新潟伊勢丹がオープンしたことや郊外に大型
 ショッピングセンターなどが次々とオープンしたことで人の流れが古町からこれらの
 地区へと移った。
 追い討ちをかけるようになに、2007年10月26日イオン新潟南ショッピング
 センターが亀田地区にオープンした。
 イオン新潟南は、3600台の無料駐車場を備える。
 自家用車が普及し、市民生活の中心が郊外に移り、古町界隈の商店街は益々客足を
 奪われあちこちの店がシャッターを下し空洞化が進む。
・番外:アーケード大改修中の本町通番町6商店街
 古町が寂れるなか、青果物の露店や鮮魚店が立ち並ぶ本町通番町6商店街が生き残りを
 懸けアーケードの全面改修工事と、高齢者が多い客層を意識し、内科・歯科・皮膚科・眼科
 などを集めた医療集積ビルを来年3月にオープンさせる。
 本町通番町6商店街がアーケード大改修で「庶民の台所の街」「医療の街」を庶民に
 アピールし新たな街の魅力を発信する。
新潟一の繁華街だった古町はこれからどうなるのか・・・

古町から大和百貨店が撤退する (イラストを模写)