トキと白鳥とハヤブサ
山々からは初冠雪や紅葉の便りが届き、里からは公園の木々の
冬囲いの便りが届く。
9月29日のトキ2次放鳥から3週間が過ぎる。
久日ぶりにトキの話題がテレビや新聞に。
テレビからは8羽のトキが群れをなし大空を舞う姿が放映され、新聞では新潟市西区内野に
飛来したトキ13番が新潟大学の「特別飛来学生」に認定され学生証が交付されたと。
20日、内野新川河口で特別飛来学生に認定されたトキと佐潟で冬の使者白鳥を見てきた。
・トキを見る(新潟市内野:新川河口・10月20日)
10月18日のNHKテレビで佐渡の大空を8羽のトキが舞う姿が放映された。
8羽のうちの2羽は昨年放鳥のトキだと言う。
トキの舞う姿に魅せられこれまで3回トキを見に新川河口に出かけた。
・3回目(10月20日)
毎日のようにトキを見ている人から、日没前の午後4時半過ぎに来ればトキが見れると
教えられた。(20日の日の入りは16時58分)
内野学校山手橋や元橋にトキを見ようと多くいの人が集まっている。
内野学校山手橋で待つこと約10分。
16時47分静田神社方向から新川沿いに1羽のトキが河口に向かって飛んできた。
内野学校山手橋から元橋に向かってゆっくりと舞う。
舞うこと約5分やがて元橋脇の松林に消えた。
トキがねぐらに入ると人々は帰宅の途に。
・2回目(8月1日)
8月に入っても新川沿いの松林をねぐらにまだトキがいると地元の人に知らされた。
トキの美しい姿に魅せられ小雨の降る1日、再びトキを見に出かけた。
橋の上で双眼鏡を構えた人が「最近トキの行動パターンが変わりました。いまあそこ
の静田神社の松の木に止まっています。夕暮れまでにねぐらに戻ってきますよ」と。
待つこと約2時間、双眼鏡をのぞいていた人が「飛んだ」と声をあげる。
トキが新川沿いを舞いながらこちらに向かって飛んでくる。
やがて頭上を越え左岸の松林の枯れ木に止まった。
「見た見た」と感動の声があたりに響き渡る。
夢にまで見たトキの姿を今回も見ることができた。
長時間待った甲斐があった。
・1回目(7月16日)
内野新川沿いにトキが飛来したと報道されたのが7月16日。
トキを見ようと急ぎ現地に飛んだ。
多くの人たちが、カメラや望遠鏡を持って集まっていた。
新潟県鳥獣保護員の方が「運がよければ今夕もねぐらに戻ってくるかもしれませんよ」と。
待つこと1時間半。
「来たぞ」の大声に大空を見上げた。
大空に舞うトキをついに見た。
羽がトキ色に輝き頭の部分が朱色で長い口ばしが印象的。
・白鳥を見る(新潟市赤塚:佐潟・10月20日))
早朝6時、白鳥を見に佐潟に出かけた。
20日の日の出は午前5時59分。
白鳥は数羽づつ群れをなし佐潟を飛びたって行く。
角田山方向に向かうもの、赤塚駅方向に向かうもの、巻方向に向かうものとさまざまだ。
佐潟湿地センターの黒板には、今年の初飛来10月4日(昨年は10月9日)1羽と
書かれている。
飛来数は毎週金曜日に調査する。
10月16日の飛来数は、オオハクチョウ9羽・コハクチョウ230羽の計239羽。
・ハヤブサ(新潟市新光町:新潟県庁・10月20日))
新潟県庁18階外壁のパラボラアンテナ裏でハヤブサの営巣が確認されたのは1992年
ごろ。
初確認以来、地上約70mの高さにあるパラボラアンテナ付近を出入りしており、今年も
ひな2羽がふ化し6月初めに巣立った。
私用で毎月1・2回県庁近くまで行くのでその都度パラボラアンテナを双眼鏡でのぞくが
まだハヤブサの姿を見たことがない。
・番外:庭のヒヨドリ
今年も梅もどきの赤い実を食べにヒヨドリが「ピー・ピー・ピー」と鳴きながらつがいで庭に
やってきた。
細い枝の上で上手に実をついばむ。
1羽が赤トンボをくわえ電線に止まっている。
佐渡では昨年放鳥のトキ2羽と今回放鳥のトキが一緒に群れをなして飛んでいるという。
内野新川にもオスのトキが飛んでくるだろか・・・
あのトキが新大の「特別飛来学生」に (イラストを模写)