漢字の日と漢字あれこれ

kanazu362009-12-12

昨11日、日本漢字能力検定協会は世相を最も反映した
今年の漢字」に「新」が選ばれたと発表した。
今日12日は「漢字の日」。
漢字の日とは、財団法人日本漢字能力検定協会が1995年
(平成7年)に制定した記念日。
12月12日は「いい字一字」が「1(いい)2(じ)1(いち)2(じ)」の語呂合わせになることに
ちなむ。
俗に3大検定といわれる「英検(実用英語技能検定)」「漢検(漢字能力検)」「数検
(数学検定)」は、全国レベルの絶対評価システムになっている。
・英検とは、1963年(昭和38年)に創設されて以来、国内最大規模の英語検定試験。
 「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能を、筆記・リスニング・スピーキングのテストで
 直接・的確に測定し、合否を判定する。
日本漢字能力検定協会の実施する「日本漢字能力検定」のこと。
 1975年(昭和50年)開始。1992年(平成4年)から文部省(現・文部科学省)の
 認定(認定制度廃止により、現在は後援)の資格となった。
・数学検定とは、1992年(平成4年)の創設され数学・算数に関する能力を認定する資格の
 こと。
 3月14日が「数学の日」、円周率パイ(π)の3.14にちなんで3月14日が選ばれ、
 2000(平成12)に制定した記念日。韓国も3月14日が「数学の日」。
漢検の影響か巷では「漢字クイズ」番組が大人気。
漢字の話題ありこれを新聞から拾った。
・「日本語たんけん!おもしろ漢字ワールド」
 漢字について楽しく学ぶセミナーが各地で開催され小学生から大人まで多くの人が漢字の
 意外な成り立ちに驚かされる。
 講師は、日本漢字教育振興協会理事長土屋秀宇さん。
 私が初めてセミナーに参加したのが2007年9月15日の燕市の会場だった。
 ・考えるときは漢字が頭の中をかけめぐる
  「ひらがな」は、漢字より易しいと思い込んでいませんか?
  例示 くるまでごふん(耳で聞くことば)
  ・車で5分   ・来るまで5分
   耳で聞くことばだけだと、本人の言った意味と違うことばになることもある。
   漢字は、「目で見ることば」「意味を表すことば」。
   くるまを「車」か「来る」の漢字で書くと誰にでも意味が分かる。
  ・一つの字に同じ字が三つあるときは「多い・たくさん」の意味に
   木が三つで「森」 木がたくさんあるところ
  ・「災」は、水(洪水)と火(火事)が組み合わさった文字
  などなど。
  イラストで漢字の意外な成り立ちを知り、笑いながら楽しみながら知らず知らずのうちに
  漢字を覚える。
・「白川静さんに学ぶ漢字は楽しい」の文庫本の発売
 新潮文庫が12月の新刊として「白川静さんに学ぶ漢字は楽しい」(小山鉄郎著)を出版
 した。 
 「漢字はこんない楽しいのか?目から鱗の特別授業の始まりです。
 漢字学の第一人者白川静さんの文字学体系を基に、古代文字やイラストを使い、成り立ち
 をわかりやすく紹介します。学校とは全く違う楽しい漢字の授業の始まりです」と。
・「辞書引き学習法」
 「自分で考え、答えを導く力」を子供に身につけさせるために、立命館小学校教頭の
 深谷圭助氏が実践してきた学習指導法。
 ・分からない言葉があったら、自分で辞書を引く
 ・辞書を引いた言葉のページに付箋(ふせん)をはる
 京都市北区立命館小学校の1年生の教室の棚には、付箋がびっしりと挟まれ、
 ふくらんだ辞書が並んでいる。
 辞書が友だち。
 子どもたちが辞典を買ったのはこの5月、わずか半年ほどで2千〜3千語を引いた子も。
・国語施策の関連年表
 ・1866年:前島密が「漢字御廃止之議」を徳川慶喜に提出
 ・1923年:常用漢字表(1962字)発表
 ・1942年:標準漢字表(2669字)発表
 ・1946年11月:当用漢字表(1850字)内閣告示
 ・2010年:改定常用漢字表(現在の審議のままなら2136字)答申
 常用漢字の中の約半数1006字が教育用漢字として 文部省の学習指導要領によって
 定められている。
 さらに、学年別配当表によって学年ごとに勉強する文字に分けられている。
 1年生80字・2年生160字・3年生181字・4年生181字・5年生185字・
 6年生181字。
漢字の日、改めて漢字と向き合ってみょう。

辞書が友だち (イラストを模写)