正月近し干支の寅とまゆ玉作り
今朝(15日)の新聞で、週間天気予報を見ると向こう1週間は
すべて雪だるまが。
12月も半ばを過ぎ、街中では正月の足音が日ましに大きくなる。
ホームセンターやスーパーの店頭に正月準備の正月飾りや
〆縄や鏡餅が並ぶ。
師走の街を歩き、来年の干支の「寅」と正月のまゆ玉作りの工房などを訪ねた。
・干支の独楽(こま)作り工房(新潟市西区関新:木地玩具ひらばやし・12月8日)
新潟ふるさと村の土産売り場に「木地玩具ひらばやし」で制作した、来年の干支の「寅」
の独楽が販売されていた。
興味を持ち工房を訪ねた。
新潟県内でただ一人といわれる江戸独楽師の平林正志(52)さんは、昨年9月会社を
辞め脱サラして趣味の江戸独楽などを制作する工房「木の玩具ひらばやし」を開いた。
若いとき江戸独楽という華やかな色彩で色づけされ、仕掛けがあるユニークな独楽に
魅せられ趣味で独楽を集め始めたのがきっかけで、自分でも作るようになった。
二階にはこれまで集めたこけしや江戸独楽などの木地玩具のコレクションがたくさん
飾られている。
現在は来年の干支「寅」の独楽作りに多忙。
ミズキの木をろくろで回し、削ってコマを作り色付けする。
完成したコマをお盆の上や棒の上で回した。
棒の上でコマを回すと振動で土台の寅がふらつく。
・まゆ玉作り(新潟市南区旧月潟村:工房「多屋」・12月10日)
小正月を彩る「まゆ玉作り」が、月潟の工房「多屋」(創業1883年)で最盛期を
迎えている。
工房入り口に「“まゆ玉の里”赤飯・もち製造多屋」と書かれた看板がある。
本業はもち製造でもちやモナカの皮を作る。
小正月を彩る縁起物の「まゆ玉作り」は、新米の採れる秋から小正月の15日ころまで。
経営者の堀波夫(79)さんが、もち米を使った生地を作りその生地を薄くのばし宝船や
鯛やおかめといった40種類を超える型に入れ焼き二つを合わせて下地を作る。
二人のベテラン主婦が、下地の宝船や鯛やおかめなどに赤や黄や青などの食紅で色を
付ける。
色がにじまないように一色塗るたびにストーブ上に掛けられた金網かごに入れて乾かす。
最後は、「五穀豊穣」「商売繁盛」の短冊や宝船や鯛やおかめなどの縁起物をミズキの
枝に下げるとまゆ玉は完成。
最近雑誌に紹介されたことで全国から注文が寄せられる。
・間伐材で制作した寅の彫刻を展示(阿賀野市保田:ヤスダヨーグル・12月10日)
森林整備活動などに取り組むNPO法人「ウッディ阿賀の会」が、阿賀町の山林に放置
されているアカマツの間伐材を3か月かけてチェーンソーだけで削って干支の「寅」の
顔の像四体を制作した。
完成した干支の寅は、阿賀野市保田のヤスダヨーグルの協力で同社駐車内に設置された
同会の屋外展示施設「ほん木館」に展示した。
ほん木館には、今年の干支「丑」や「ゴリラ」や「竜」なども展示されている。
・番外:弥彦神社の破魔矢作り
弥彦村の弥彦神社では、2年参りや初詣でに備え、お札や破魔矢や熊手などの縁起物
作りで多忙を極めている。
神社によれば、お札は3万体・破魔矢2万5000本・熊手1万本を作るという。
街のあちこちから新年の足音が・・・
江戸独楽「寅」を作る (イラストを模写)