鮭の遡上見学と鮭塩引き街道の散策
今朝午前4時半、除雪車の音で目が覚めた。
外はまだ暗闇だが、雪明りの中に二本のわだちが・・・。
雪が約20センチも積もっている。
正月の食卓に欠かせない塩引き鮭のおいしい季節である。
鮭の塩引きや水産加工品を格安で販売する「イヨボヤまつり」が12日村上市寝屋の
新潟漁港山北支所で開催された。
鮭の遡上見学と村上の鮭塩引き街道の散策に出かけた。
・大河津分水路の鮭の遡上見学(旧寺泊町野積:大河津分水路河口・11月30日)
大河津分水路は、旧分水町5千石で信濃川から分かれ旧寺泊町野積の日本海に注ぐ
までの約10kmの川。
河口近くの野積橋付近には副堰堤が2本ある。
漁業協同組合の人の話によれば、寺泊漁業協同組合の漁場は1本目の副堰堤までで、
2本目の副堰堤から上流は魚沼漁業協同組合の漁場である。
それぞれの副堰堤の左岸に魚道が設けられている。
副堰堤の上で寺泊漁業協同組合の人が鮭漁をしていた。
二人は三角網で、二人は投網で。
運よく三角網でサケを一匹捕まえるのを見れたが、鮭が魚道を遡上する姿を見ることは
できなかった。
鮭漁は来年の1月31日まで続く。
・鮭塩引き街道の散策(村上市庄内町・12月12日)
三面川の鮭漁で有名な村上市。
村上の冬の風物詩町屋の軒先に鮭を吊るし展示する「越後村上塩引き街道」が、
今年も12月1日から始まった。
昔ながらの塩鮭の寒風干しを多くの観光客に見てもらおうと、村上市観光協会が
2004年から開催している。
会場となる庄内町の町屋の軒先には、約150匹の塩引き鮭が吊るされている。
狭い庄内町の塩引き街道を歩いた。
通りの両側の町屋2階の軒先に「止め腹」されたたくさんの鮭が吊るされている。
止め腹とは、鮭の腹を割くとき、腹のひれを1から1.5センチほど残して切ることで
「つなぎ腹」ともいわれ村上独特の習慣。
腹をまっすぐに切るのが武士の切腹を想像させるので「止め腹」にするようになったと
伝えれれている。
師走の訪れを告げる冬の風物詩、越後村上鮭塩引き街道を今年も歩いた。
軒下につるされた鮭を見上げる(イラストを模写)