小学生の学習雑誌休刊と戦後人気の  漫画・雑誌作品展

kanazu362009-12-25

新潟県は、悪質商法によるトラブルを防止するため、新潟が
生んだ漫画家赤塚不二夫さんの代表作「もーれつァ太郎」に
登場するカエルの「べし」をキャラクターに起用したCMが
12月19日から放送されている。
少子化の影響で小学生向けの学習雑誌の休刊が相次ぐと新聞に。
戦後人気を博した漫画や雑誌などを集めた作品展が開催されていると知る12月23日
見てきた。
・小学生の学習雑誌が休刊
 文部科学省の「平成21年度学校基準調査速報」によると、児童数は団塊の世代が学童
 年齢期だった1958年に約1349万人と最多となり、1981年に第2次ベビーブーム
 世代によるピークを迎えた。
 その後、少子化が進み、本年度は約706万人と過去最低を更新した。
 少子化の影響で小学生向けの学習雑誌の休刊が相次ぐ。
 小学館では「小学5年生」と「小学6年生」を本年度いっぱいで休刊する。
 高度成長期の1973年(昭和48)4月号では、小学5年生が63万5000部・小学6年生
 が46万部とともに最高部数を記録していたが、最近は5万部から6万部で推移していた。
 両誌は1992年(大正11)の創刊で87年の歴史に幕を閉じる。
 学研ホールディングス(旧学習研究社)では、小学生向け学年別学習雑誌の「学習」と
 「科学」を今年度いっぱいで休刊すると発表した。
 季刊「学習」は冬号(12月発売)で、月刊「科学」は3月号(来年2月発売)で休刊する。
 ピークの1979年頃には、発行部数は両誌で計670万部に上ったが、現在は当時の
 10分の1以下だという。
・戦後人気の漫画・雑誌作品展(新潟市中央区新潟市立図書館・12月23日)
 会場は、1945年(昭和20)から2000年(平成12)までの年代別のコーナーに分けられ
 新潟県ゆかりの漫画家や雑誌などが展示され、「テーブルの上のコミック・雑誌はご自由に
 お読みください」と書かれている。
 ・1945年(昭和20)から1959年(昭和34)
 ・1960年(昭和35)から1969年(昭和44)
 ・1970年(昭和45)から1979年(昭和54)
 ・1980年(昭和55)から1989年(平成元年)
 ・1990年(平成2年)から2000年(平成12年)
 往年の名作がずらりと並び、1945年から2000年までの間に新潟県からも多くの
 漫画家が誕生していたことに驚かされた。
トキワ荘コ−ナー
 トキワ荘には、新潟市出身の赤塚不二夫さんも生活しており、その時の仲間が紹介され
 トキワ荘年表も飾られている。
 年表を見るとトキワ荘から多くの漫画家が誕生したことが一目でわかる。
トキワ荘16号室赤塚不二夫の部屋
 トキワ荘16号室赤塚不二夫の部屋が再現され、赤塚不二夫さんを紹介するビデオが
 放映されている。
 終戦直後に創刊された「少年画報」「少年クラブ」「冒険王」などの雑誌も並び小学生時代に
 読んだ思い出が懐かしい。
 私が小学生時代の人気漫画は、福井英一さんの柔道マンガ「イガグリ君」、新関健之介
 さんの「カバ大王さま」、倉金章介さんの「あんみつ姫」などだったと記憶しているが・・・。
わが家の本棚には、昭和44年に復刊された田河水泡さんの「のらくろ」全10巻が並べ
られている。
孫二人に毎月買ってやっていた学習雑誌「小学生」の休刊は寂しい。
雑誌など買ってもらえる環境になかった少年時代。
展示されている雑誌名を見ると本屋で立ち読みした60年前の懐かしい記憶が甦る。

本屋で立ち読み (イラストを模写)