年越しそばとお屠蘇(とそ)

kanazu362009-12-31

今日は大晦日
ブログ絵日記を書き始めたのが2006年(平成18)1月11日
だから今日で1450回となる。
昔から大晦日には年越しそばを食べお屠蘇(とそ)飲む風習が
ある。
28日の地方紙新潟日報の日報抄に季語の「私大(わたくしだい)」の話が出ていた。
興味がありインターネットで「私大」「年越しそば」「お屠蘇」などを調べた。
・季語の私大(わたくしだい)
 旧暦では29日の「小」の月と30日の「大」の月しかなく、閏月で暦を調整していた。
 私大とは季語で、旧暦で12月が小の月のとき、年末を1日遅らせて元旦を大晦日にして、
 新年を1月2日からにした南部地方の習慣をいう。
 岡田芳朗著「春夏秋冬暦のことば」に私大のことが書かれている。
 東北の南部藩の祖とされる南部光行鎌倉時代、この地に所領を得た。
 山梨から一族郎党を率い、はるばる奥州八戸に着いたのは歳末28日。
 運悪くこの年の12月は「小」で、明日はもう大晦日
 たった一日では正月準備はできない。
 そこで一族は「私的に」12月を30日の「大」に変えて1年を延ばし、無事正月を迎えた。
 「南部の私大」は独自の風習として江戸時代まで続いた。
・大晦日
 大晦日は、1年の最後の日。
 天保暦(旧暦)など日本の太陰太陽暦では大晦日は、12月30日、または12月29日で
 ある。
 現在のグレゴリオ暦新暦)では12月31日を 大つごもりともいう。
 日本では、正月に「歳徳(とくとく)神」や「年神様」などと呼ばれる神様を家に迎え、神棚に
 お供えをしそれを食べることで一年の幸せを祈る行事が行われる。
・年越しそば
 年越し蕎麦(そば)とは、大晦日(12月31日)に縁起を担いで食べられる蕎麦のことで、
 歳末における日本の風物詩となっている。
 元々、(特に商家において)江戸時代中期には月の末日に蕎麦を食べる「三十日蕎麦
 (みそかそば)」という習慣があり、大晦日のみにその習慣が残ったものと考えられている。
・お屠蘇(おとそ)
 屠蘇とは、一年間の邪気を払い長寿を願って正月に呑む薬酒である。
 正月に欠かせないお屠蘇。
 酒といえば、正月白山神社の山門脇の左右に新潟県内の酒造元から御神酒特別奉納
 された「笹祝」「朝日山」「米百俵」「長者盛」など16銘柄の「こも樽」が飾られている。
 スーパーの店頭に正月に欠かせないめでたい酒の銘柄が並ぶ。
 「松竹梅」「越後鶴亀」「宝山」「鶴の友」などなど。
 新潟市中央区西堀ローサ新潟市内8区・15蔵元の清酒15銘柄が展示されている。
 展示されている清酒の中にめでたい名前の「越後鶴亀」「宝山」「鶴の友」があった。
・番外:数え年(かぞえどし)
 今の若い世代の人は、誕生日が来ると1つ年をとる満年齢のことはよく知っているが
 「数え年」のことを知る人は少ないだろう。
 数え年とは、昔は生まれた時を1歳として、お正月が来ると1つとしをとっていた。
 これはお正月に歳神様をお迎えし、歳神様の御霊をいただくことによって1つ年をとると
 言う考え方。
 たとえば12月26日に生まれた子どもは1週間後の元旦に2歳になる。
 わが国では、「年齢のとなえ方に関する法律」に基づき、昭和25年以降数え年による
 年齢計算を止め、満年齢によって年齢を計算している。
 「年齢のとなえ方に関する法律」は、昭和25年(1950)1月1日から施行された。
 満年齢の採用ですべての人が、1歳ないし2歳若くなった。
 私は12月25日生まれたが、生まれてすぐ2歳になるのはかわいそうだからと誕生日を
 1月3日にしたと親から教えられた。
晦日、季語「私大」という言葉から年越しと正月の面白い話を知ることができた。
今日で丑年も終わる。
寅年の来年もよい年でありますように。

晦日は年越しそばとお屠蘇で (イラストを模写)