羽子板展と凧展
お正月ふるさと上越市高田金谷山に天から雪というお年玉が
届いた。
2年ぶりの積雪で金谷山スキー場が、16日オープンし市民を
喜ばせた。
今日20日は、二十日正月(はつかしょうがつ)で大寒。
二十日正月とは、正月の終りとなる節目の日。
かつては正月の祝い納めとして仕事を休む物忌みの日であった。
この日をもって正月の行事は終了する。
唱歌「お正月」の中で「お正月には“凧上げて”“駒を回して”“まりついて”“追ばねついて”
あそびましょ」と歌われる。
お正月の遊びの凧の凧絵と羽根突きの羽子板の展覧会が開催されており、1月17日
観てきた。
・専門学校の留学生による凧絵展
新潟市中央区の地下商店街の西堀ローサの空き店舗を利用して、専門学校の留学生が
描いた凧絵展が開催された。
会場正面には、白根大凧合戦の宣伝に使われた上杉景勝と謙信の大凧が飾れ、その周り
には中国・パキスタン・ネパール・タイ・ベトナムなどに留学生が描いた縦45センチ・
横32センチの大きさの凧約40枚が飾れれている。
凧絵の中には直江兼続や武者や一心太助などの絵もある。
・羽根つきの羽子板展(新潟市中央区:砂丘館)
新潟市中央区の砂丘館で新潟市の旧家佐藤家に伝わる羽子板が展示されている。
佐藤家はかって新潟古町9番町で「庄内屋」という芸者置屋を営んでいた。
展示品は、佐藤家が所有している大正から昭和初期のものと思われる羽子板12点。
パンプには、「羽子板の歴史」と「押し絵羽子板」の説明が書かれている。
・羽子板の歴史
中国の14世紀ころに硬貨をつけおもりとした羽根を蹴る遊びがあり、これが室町時代に
日本へ伝来したことが羽根つきの起源とされる。
・戦国時代から羽根つきに厄払いの想いがこめれれ
・江戸時代には羽子板に絵が描かれてものを年末に邪気よけ、縁起物として贈られる
ようになった
・押し絵羽子板
綿を布でくるんで様々に立体的な絵柄に仕上げたものを「押し絵」という。
羽子板に押し絵が取り入れられたのが江戸時代の初めころ。
・番外: 佐藤家のお正月のしつらい「蓬莱飾り」
蓬莱飾り:古代中国で仙人が住むといわれるお目出度い正月の飾りとして神に供える。
佐藤家の蓬莱飾りは、三方の中央にお米を飾りその4方に嘉来(かき:干し柿)・榧(かや)
の実・小豆・小魚を盛る。
床飾りには長寿の鶴と亀・春蘭・干支の寅でしつらえる。
羽子板といえば、師走の17から19日に、浅草寺境内で開かれる「羽子板市」は浅草の
風物詩として有名。
毎年12月になると東京都内の人形専門店「久月」でその年話題になった人を描いた
「変わり羽子板」が発表する。
昨年は、バラク・オバマ米大統領や鳩山由紀夫首相と幸夫人のほか、米メジャーリーグ・
ワールドシリーズで日本人初のMVPに選ばれた松井秀喜選手などが選ばれた。
わが家にも知人から贈られた舞妓姿の押し絵羽子板1枚が飾られている。
親子で羽子板展を観る (イラストを模写)