野菜工場と水耕栽培

kanazu362010-02-12

都会で野菜を栽培する野菜工場が話題に。
魚沼市雪国まいたけが大手住宅メーカーの大和ハウス工業
資本・提携して海外生産や農業事業で協力し、きのこや野菜栽培
の工場の建設を始めるという。
雪国の新潟県内では水耕栽培などが話題になっている。
野菜工場
 工場野菜とは、植物工場(野菜工場)で栽培された野菜を指す。
 一般的には水耕栽培が採用されている。
 また、工場栽培を経て出荷された野菜は工場野菜と呼ばれる。
 野菜工場で栽培される野菜は、
 ・安全性:養液栽培のため、土を使わずに養分液のみで野菜を成長させるため、無農薬
  でも虫害の影響を受ける事がほとんどない
  そのため、見た目が整って綺麗であり、農薬に関する危険性がほとんどない
 ・品質:成分含有量を調整し、完全管理の元に栽培されるため、栄養価を含めた品質と
  供給量が一定に保たれる
 ・値段:屋内にて管理の元に栽培されるため、季節や災害による影響を受けない
  そのため、値段の変動が小さい
  しかし工場建設や管理等の維持費のコストが高いため、野菜自体の値段も多少割高に
  なる
 ・種類:トマト、レタス、カイワレダイコン、エノキタケ、もやしなど
新潟県内の水耕栽培など
 ・ミツバ水耕栽培の角田浜農場(新潟市西蒲区角田浜:角田浜農場)
  農業生産法人「グリーンズプラント巻」は、角田浜農場・越前浜農場・安尻農場の3農場で
  ミツバやハーブを水耕栽培で生産し販売する。
  同社は近郷の農家仲間が集まり1999年2月1日に設立した。
  設立から10年、主力角田浜農場のハウス面積は1万平方メートルで2008年のミツバ
  の出荷量は23万ケース。
 ・ニンニク
  新発田市のコメ販売会社代表渡辺久恵(52)さんや農家の人たちが中心となって、薬味
  や加工品に使われるニンニクをハウス内で水耕栽培で量産化し、本格的な販売を
  1月25日から始めた。
  ハウス内で時季を問わず芽と球根、根をバランスよく育て、丸ごと生鮮野菜として、委託
  栽培で年間100万個を出荷する。
 ・イチゴ(旧白根市鷲ノ木:白根グレープガーデン)
  全天候型ハウスなの中で水耕栽培によりイチゴを栽培する。
  イチゴは水耕栽培のため地面で栽培されているのではなく、棚に栽培されているので、
  大人でも比較的楽にいちご狩りが楽しめる。
 ・ワサビ(魚沼市十日町:魚沼わさび苑)
  魚沼市の魚沼わさび苑が、越後三山(八海山・越後駒ケ岳・中ノ岳)から流れ出る雪解け
  水を源流とする伏流水を使ってハウス内でワサビを栽培している。
  伏流水は四季を問わず12から13度に保たれている。
  この水を2500セットのプラスチック製の植え付け床に効率よくかけてワサビの成長を
  促す。
  年間を通じて収穫できるよう、1セットごとに植え付け時期をずらす。
  会社では休耕田の利用も考えており将来は魚沼の特産品にしたいと意気込む。
・番外:温泉湯熱を利用して山菜栽培(妙高市燕温泉) 
 妙高市妙高商工会地域活性化委員会では、2006年度に燕温泉スキー場が撤退した
 ことから観光客の減少に歯止めを掛けようと「目玉商品作り」の取り組みを始めた。
 目玉商品作りは、かけ流しの湯を利用し山菜と野菜の栽培事業。
 温泉の倉庫内に約20平方メートルの畑を整備。
 土の下にホースを張り巡らせ、床暖房のように24時間約38度の湯を流すことで地温を
 約17度を維持する。
 栽培する山菜や野菜は、ウド・ミョウガ・コゴミ・ニラなどの日光を浴びさせずに収穫できる
 「南化栽培」という方法。
 将来は妙高地区の特産品として売りだしたいと意気込む。
都会のビルの野菜工場水耕栽培で野菜などが生産される時代。
温泉湯熱を利用した山菜や野菜の栽培も登場。
次はどんなな方法で栽培される野菜が市場に出回るのだろうか

温泉湯熱を利用した山菜の栽培 (イラストを模写)