「里山の生きものたちを楽しむ」絵本 原画展
17日の新潟日報日報抄に、1年は12カ月だか「二十四季節」
という区切りもある。
18日は「春分」3日前だから彼岸の入り。
6日は「啓蟄」だった。
啓蟄は、冬ごもりをしていた虫が気候が暖かくなって外に出てくる時期。
二十四季節をさらに3等分し、5日ごとに分けた「七十二季節」というのもある。
時候の変化を短い言葉で表し、それを農作業などの目安にしてきた。
啓蟄から春分までの期間の最初の5日間を「桃始めて華さく(桃始華)」、次の
5日間を「倉庚(ひばり)が鳴きはじめる(倉庚鳴)」、最後の16日からの5日間を
「鷹化して鳩と為る(鷹化為鳩)」というと。
水温み山里にも春の気配が。
「里山の生きものたちを楽しむ」松岡達英・絵本原画展が開催されていたので観てきた。
・松岡達英・絵本原画展(新潟市中央区:東北電力グリーンプラザ・3月9日)
松岡達英プロフイル:1944年5月5日新潟県長岡市生まれ
・東京デザイナー学院 卒業 ・主に自然を題材にした日本の絵本作家。
・1993年3年にわたる取材をもとに中米コスタリカの自然をテーマにした
「ジャングル」(岩崎書店)を出版、厚生省児童福祉文化賞と日本科学読物賞を受賞
・1994年「ぼくのロボット恐竜探検」(福音館書店)を出版、国際アンデルセン賞、
オナリスト賞を受賞
・2009年「野遊びを楽しむ里山百年図鑑」で小学館児童出版文化賞を受賞
展示原画作品は、
・春の山菜:ゼンマイ、ワラビ、ウドなど
・夏休みに出会えるトンボ:ギンヤンマなど
・田んぼの生きもの:ゲンゴロウ、ミズスマシなど
・里山の魚:コ9、フナ、ナマズなど
・光に集まる雑木林の昆虫:カブチムシ、カミキリムシなど
・食べられる秋の実:アケビ、ヤマブドウなど
・冬の庭にやってくる野鳥:ヒヨドリ、メジロ、シジュウカラなど
・雪の上の足あと:キツネ、イタチ、カモシカなど
・天然ドライフラワー:カラスウリなど
他にもブナの森の地衣類・雑木林にはえる秋のキノコ・冬の公園の池で会えるカメ
などなど。
原画は里山の自然と生きものたちの世界が生き生きと描かれており、まさに「野遊びを
楽しむ里山百年図鑑」の世界だ。
原画を観ていると遠い昔の里山の懐かしい風景が走馬灯のように甦る。
里山の懐かしい生きものたいが (イラストを模写)