クロマグロとサケの放流

kanazu362010-03-25

18日、カタールで開かれていたワシントン条約締約国会議で
「大西洋・地中海クロマグロの国際取引を全面禁止する」
モナコ提案が、反対68・賛成20・棄権30で否決された。
クロマグロの国際取引が世界中の話題となる中、近畿大学
クロマグロの完全養殖」がクローズされている。
クロマグロ   
 18日、カタールドーバーで開かれていたワシントン条約締約国会議で資源の枯渇が
 懸念される大西洋・地中海産クロマグロの国際取引を禁止するモナコ提案が、反対68・
 賛成20・棄権30で否決された。
 クロマグロをこのまま捕り続ければ確実に減り何時の日か絶滅する危惧のおそれにある。
 世界で捕獲されるクロマグロの8割は日本で消費されるという。
 クロマグロの資源管理をめぐり、世界最大の消費国である日本に対する風当たりが
 日ましに強くなっている。
・サケの放流
 村上市の「イヨボヤ開館」に越後村上藩士青砥武平治(あおとぶへいじ)ことが書かれて
 いる。
 鮭が生まれた川に帰るということは良く知られていますが、この「回帰性」に世界で最初に
 着目したのは、一人の越後村上藩士青砥武平治で、この功績が認められ三両二人扶持の
 小身から70石の士分にまで昇進した。
 彼は今から250年前、増殖などだれも思いもおよばなかった鮭の自然ふ化増殖システム
 「種川の制」を考案した。
 これは、帰ってきた鮭が安心して産卵できるよう、三面川の本流をバイパスする河川を
 作り、ふ化を助けようとするもので「自然ふ化増殖システム」。
 水温み各地でサケの稚魚放流が行われている。
 ・十日町市の下条小学校の児童らが信濃川の支流にサケの稚魚2万5000匹を放流
 ・津南町の上郷小学校の児童がら志久見川にサケの稚魚5000匹を放流
 ・新潟市南区の庄瀬小学校の児童らが信濃川にサケの稚魚2万300匹を放流
 ・村上市の向ケ丘とみのり保育園の園児らが赤坂川にサケの稚魚1万匹を放流
 ・長岡市栃尾南と栃尾東小学校の児童らが刈谷田川にサケの稚魚3万匹を放流
 ・十日町市の市民とJR東日本の職員らが信濃川発電所宮中ダムの下流にサケの稚魚
  20万匹を放流
 ・長岡市栃尾南と栃尾東小学校の児童らが刈谷田川にサケの稚魚3万匹を放流
 ・三条市の保内小学校の児童らが布施谷川にサケの稚魚2万5000匹を放流
・番外:クロマグロの養殖
 大西洋・地中海クロマグロの国際取引を全面禁止するかどうかで連日議論が交わされる
 なか、近畿大学水産研究所の「クロマグロの完全養殖」の話題がテレビで報道された。
 同大水産研究所は1970年にクロマグロの完全養殖に向け研究に着手。
 2002年6月に成功した。
 近大のホームページには、
 実現に32年もの歳月を要したのは、クロマグロがデリケートな魚であり、生態もよく
 知られていなかったためです。
 実現の鍵は、クロマグロを徹底して観察したことにありました。
 研究の過程で人工ふ化した稚魚が突然死する原因がわかってきます。
 そこで、適切な飼育環境を変えるさまざまな対策を講じてきました。
 そして成魚に育て上げた個体から産卵があり、完全養殖を実現しました。
 これは画期的な成果であり養殖研究における中核をなす技術となったことから、以後の
 継続研究が文部科学省の21世紀COE(センター・オブ・エクセレン)プログラムに
 採択されました。
 今後研究をさらに進めることで、クロマグロをはじめ有用魚の養殖技術の向上をめざし
 ます」と。
 近畿大学水産研究所は2009年10月23日までに、2009年度の実績として、
 完全養殖クロマグロの幼魚(ヨコワ)4万尾以上を生産した。
 ヨコワは養殖用種苗として養殖業者に販売できるサイズの幼魚で、過去最大だった
 2008年度(約1万尾)の4倍となった。
 このうち2万1300尾は国内の養殖業者へ出荷済みで、今後の販売予定を合わせると、
 今年度の販売総数は過去最大の約3万2400尾となる見込みと発表した。
クロマグロがサケのようにたくさん養殖され、養殖クロマグロが自由に食べられる日が
来るのを期待する。

クロマグロが養殖されている (イラストを模写)