川の水とペットボトル水
農林水産省は25日、美しい景観や歴史があり、地域で
親しまれている農業用ため池の「百選」を発表した。
新潟県では「青野池」「坊ケ池」「朝日池」「じゅんさい池」の
4地区が選ばれた。
JR東日本信濃川発電所の信濃川からの不正取水問題が連日新聞に取上げられている。
新潟県内の3市が川の水や湧き水を利用しペットボトル水として販売している。
・JR東日本信濃川発電所の信濃川からの不正取水問題
信濃川発電所は、新潟県の信濃川流域に位置するJR東日本の水力発電所。
千手・小千谷・新小千谷の3つの発電所の総称である。
合計最大出力は44万9000キロワットで、JR東日本で消費する電力量の4分の1
に当たる。
JR東日本信濃川発電所の不正取水問題の発覚により発電が停止されているが、
現在取水再開に向け関係市町村と協議中。
・3市が川の水を利用しペットボトル水に
・新潟市の「柳都物語」
新潟市では信濃川で取水し、浄化した水からペットボトル水「柳都物語」を年間3万本
造る。
一本90円で新潟市職員生協や日本海タワーで販売しているが、製造の大半は災害
備蓄に充てている。
・新発田市の「源泉滾々(こんこん)」
新発田市では加治川で取水し、浄化した水からペットボトル水「源泉滾々」を年間1万本
造る。
非売品でスポーツイベントなどで無料配布する。
・三条市の「千年悠水」
三条市では守門岳の麓から湧き出る天然水からペットボトル水「千年悠水」を年間20万
本(500ミリリットル換算)造る。
一本120円で三条市役所や市内外のスーパーなど約60カ所で販売しする。
・番外:畑の水は西川から取水
27人が農家の人から畑を借り農園作業を楽しむ。
畑に使う水は、近くを流れる西川の水をポンプでくみ上げて利用している。
・番外:村上紅茶のペットボトル化
北限の茶どころとして知られる村上市で、村上茶から作ったペットボトル入りの紅茶が
「雪国紅茶」の名前で市内の製茶店やコンビニエンスストアで販売されている。
製造元は「冨士美園」で350ミリリットル入りで一本168円(税込み)。
・番外:糸魚川のバタバタ茶のペットボトル化
糸魚川市の伝統茶「バタバタ茶」がペットボトル商品として開発され市内のスーパーなどで
350ミリリットル入りで一本130円(税込み)で発売されている。
バタバタ茶は江戸時代から同地域に伝わる振り茶の風習で、数種類をせんじて煮出した
ものに少量の塩を入れ、泡立てて飲むのが特徴。
一時は途絶えつつあった同茶の伝統だが、平成5年に発足した「バタバタ茶の会」を
中心にした地道な保存伝承活動によって近年では塩味のきいた“和製カプチーノ”として
知名度も上がり、県内外からの問い合わせが増えている。
今年は大雪、残雪も多く信濃川の水量は豊富だ。
信濃川の水が東京の電車を動かし飲料水やペットボトル水となる。
川の水がペットボトル水に (イラストを模写)