「龍馬伝」で聞く懐かしいふるさと言葉 「おまん」

kanazu362010-03-28

3月も終わるというのに今朝の新潟市内は、昨夜からの
寒気の影響で屋根や庭木はなごり雪で薄っすらと雪景色に。
NHK大河ドラマ龍馬伝」が始まってもう3カ月が過ぎる。
今日の放送は「さらば土佐」でいよいよ龍馬も土佐脱藩か。
脱藩でドラマで聞く懐かしいふるさと言葉「おまん」も聞き納めになるのか。
・ふるさと高田の方言「おまん」
 ふるさと上越市高田の方言に「おまん」と「おまんた」がある。
 ふるさとでは「おまん」も「おまんた」も敬意を表す言葉として使われる。
 おまん:お前 ・おまんた:お前たち
 同級会の集まりでは、“おまん・おまん”の連発である。
 「おまん、元気かね。たまには帰ってきないね」(お前元気か。たまには帰ってこいよ)
 「おまん今なにしてる」、「おまんまだ一人か」、「おまんあんちゃ元気か」などと。
 ドラマからは「おまんを好きだ」「・・・おまんもか」の言葉が聞こえてきた。
・おまんの方言を使う土地
 おまんの方言に興味を持ち辞典で調べた。
 ・日本国語大辞典小学館刊)
  新潟県上越富山県・山梨・愛知県・三重県兵庫県滋賀県和歌山県香川県
  高知県・徳島・佐賀県大分県・鹿児島県など。
 ・全国方言辞典(三省堂刊)
  ・おまん
   ・新潟県上越市高田:おまんそれとってくんない(あなたそれ取って下さい)
   ・山梨:おまんがほとんど食っちよったずら(おまえがほとんど食べてしまったのだろう)
  ・おまはん
   ・和歌山:おまはんのか(これはお前のものか)
   ・徳島:おまはんも一緒に食べるぜ(あんたも一緒に食べますか)
  ・おまんさー 
   ・鹿児島:おまさーの、いったどー いごあした(あなたのおっしゃった通りでした)
・おまんの方言は旅行先では禁句に
 いまから55年も前の話である。
 中学校の修学旅行で東京方面に出かけた。
 旅行出発前に引率の先生から「旅行先では“おまん”という言葉を使わないように」と
 言われたことを思い出した。
・番外:龍馬の亀山社中海援隊越後長岡藩士鵜殿豊之進が
 大河ドラマ龍馬伝」に登場するかは不明だが、越後長岡藩士鵜殿豊之進が海援隊
 いたという記事が新聞に載っておりインターネットで調べた。
 白峰駿馬:1847年6月17日(弘化4年5月5日)―1909年(明治42年4月1日)は、
 海援隊隊士で日本で最初の民間の造船所を設立した人物である。
 元の名を鵜殿豊之進で1847年長岡藩士・鵜殿瀬左衛門の三男として生まれる。
 15歳の時、江戸に行き異父兄の鵜殿団次郎と交流があった勝海舟の門下生になる。
 2年後の1864年(元治元年)、長岡藩を脱藩し神戸海軍操練所に参加する。
 神戸海軍操練所が解散後は坂本龍馬が長崎で結成した亀山社中海援隊に参加し
 太極丸の船将となるなど活躍する。
 また龍馬暗殺直後の近江屋に急行している。
 その後菅野覚兵衛と共に1869年(明治2)、アメリカ合衆国に留学。
 ラトガース大学やニューヨーク海軍造船所で造船術を学ぶ。
 1874年(明治7)帰国。
 1878年(明治11)、日本では民間初の造船所となる白峯造船所を設立。
 1909年(明治42)2月2日、勲六等瑞宝章を下賜され4月1日死去。
ドラマの中で「おまんのこだわりは、何ぜよ!」「おまんの取柄は学問じゃ」「おまんらしい
生き方を捜しなさい」「おまん自分のことを頭がえいとか」「おまんの志もわしが背負って
江戸にいっちゃる」「おまんは剣術をするためだけに土佐を出たがか?」「おまんは一回りも
二回りも大きゅうなって」「・・・」。
などと「おまん」という言葉が次から次えとドラマから聞こえてくる。
龍馬は土佐を脱藩する。
脱藩した他国でも「おまん」という方言がまた聞かれるか・・・。
「おまん」という懐かしいふるさと言葉が聞かれる「龍馬伝」に親しみがわきふるさと高田と
高知がドラマに重なる。

ドラマから懐かしいふるさと言葉が (イラストを模写)