水芭蕉めぐり

kanazu362010-04-13

上越市高田や新潟市の桜の開化の便りとともに各地から
水芭蕉の便りも届く。
観光パンフに新潟市西蒲区仁箇、満福寺の水芭蕉が紹介
されていた。
小雨の降る2日、新潟県内の水芭蕉めぐりに出かけた。
・満福寺の水芭蕉新潟市西蒲区仁箇:満福寺・4月2日)
 萬福寺曹洞宗のお寺で慶長4年(1599年)に開かれたが、それ以前は真言宗の寺
 だったという。
 御本尊は「聖観音」、一般に曹洞宗では「釈迦如来」を御本尊とするので観音様は珍しい。
 秘仏なのでお姿は公開していない。
 しかし、満福寺は「だるま寺」又は「水芭蕉の寺」として有名。
 寺院の境内に入ると小さな池があり池に再来橋(石橋)が架かっている。
 橋の左右の池には水芭蕉が群生しており石仏の小坊主が池で釣り糸を垂らし釣りを
 している。
 橋を渡り石段を上ると本堂に出る。
 本堂入口の両脇にダルマの絵が描かれた細長い大きな提灯が下がり横に達磨堂がある。
 本堂左側に、新潟市指定の保存樹「たらようの大木」(樹高20m・幹周2.5m)がそびえ、
 幹の中ほどに大きなウロ(木の内部が空洞になっている所)があり、その中に地蔵様が
 祀られている。
 小雨の降る境内は人影もなく静寂が漂う。
 橋の石柱に書かれた「心地閑」の言葉が静けさと重なる。
 寺に隣接して「芭蕉が丘霊園」がある。
五泉水芭蕉公園(新潟南区五泉菅出・4月2日)
 水芭蕉公園は、五泉市の東南菅名岳の麓にあり、昔から水芭蕉が自生していた湿地帯。
 面積は2.1ha、木道の長さは480m、水芭蕉の植栽数は約3万株。
 毎年3月下旬から4月上旬に開花する。
 平日で小雨が降り駐車場にはほとんど車はなく水芭蕉を見学する人は少ない。
 係りの人が「木道は雨で滑りやすいので注意して下さい」と。
 湿地帯の中にある総延長480メートルの木道を歩いた。
 湿地帯一面は白い水芭蕉の花が咲く。
 湿地帯に生える樹木が水芭蕉の薄緑の葉と白い花の引き立て役となりコントラストを醸し
 出す。
・胎内の水芭蕉胎内市本地・4月2日)
 胎内市本地に水芭蕉の群生地がある。
 群生地脇の駐車場には「湧水の里自然あふれる公園」と書かれ看板が立ち公園内は
 「イバラトミヨの自生地」であり「水芭蕉の群生地」である。
 看板の脇に「命育む“どっこん水”」と書かれた石柱が立ち湧水がこんこんと湧き出いる。
 水芭蕉は雑木林の中に群生して白い花を咲かせている。
 その数約2万株。
 所々小池がありどっこん水と呼ばれる伏流水が湧き出ている。
 水は澄み底まで見える。
 イバラトミヨの姿を探すが見つからない。
瓢湖水芭蕉阿賀野瓢湖・4月5日)
 阿賀野市の瓢湖は、白鳥の飛来地やアヤメ祭りで有名だ。
 最近あやめ祭りが行われる「あやめ園」に水芭蕉も植栽され水芭蕉を見ることができる。
 株も増えあやめ園は、あやめより一足早く白い水芭蕉の花が咲く。
・保内公園(三条市保内・4月10日)
 保内公園駐車場前のハクモクレンの5本の木のつぼみも膨らみ白い花が咲きはじめた。
 公園の中に水性植物園がある。
 植物園の水芭蕉は今が満開。
4月2日は、小雨が降る中での水芭蕉めぐりとなった。
雨が水芭蕉に生気を与え、小雨に濡れたかれんな純白の妖精水芭蕉は色鮮やかに映る。

小雨に濡る水芭蕉 (イラストを模写)