長鳴鶏と弥彦桜苑の桜

kanazu362010-05-10

こどもの日の5月5日弥彦神社を参拝した。
弥彦神社桜苑の桜は満開、境内では「長鳴鶏の鳴き合せ会」が
開催されていた。
・長鳴鶏の鳴き合せ会(弥彦村弥彦神社・5月5日)
 5日も弥彦神社絵馬殿前の広場で長鳴鶏の鳴き合せ会が開催されると知り見てきた。
 「蜀鶏(とうまる)」「声良(こえよし)」「東天紅」の3種類の長鳴鶏26羽が参加した。
 5分間の制限時間で鳴き時間の長さを競う。
 審査台が2基用意され、1回に2羽の鶏が台に乗せられる。
 観客は鳴くのを期待して待つがなかな鳴かない。
 審判員が「時間です。この2羽は緊張して鳴きません。あとでもう1回挑戦させます」。
 2回目の2羽は大きな声で「コケコッコー」と力強く鳴いた。
 動作を見ていると鳴く前に羽をばたつかせ鳴く準備をしてから鳴きだす。
 何回も何回も羽をばたつかせても鳴かない鶏もいる。
 記録員が黒板に時間を記録する。
 昨4日の最長記録は20秒79だった。
 今日の最長記録は何秒だろうか。
弥彦神社桜苑の桜(弥彦村弥彦神社・5月5日)
 弥彦神社桜苑ではヤヒコザクラなど、約60種もの珍しい桜が植えられているのには
 驚いた。
 桜苑を歩いた。
 ・細川匂 ・八重曙 ・紅提灯 ・普賢象 ・鬱金 ・御衣黄 ・駿河台匂 ・麒麟 
 ・楊貴妃 ・明月 ・雨宿 ・一葉 駿河桜 ・天城吉野 ・冬桜 ・白雪 ・薄墨
 ・八重紅枝垂 ・富士枝垂 ・梅護寺数珠掛桜 ・三波川の冬桜 ・五所桜 ・白普賢
 ・苔清水 ・天の川 ・染井吉野 ・御所匂 ・関山 ・白普象 ・八重紅大島
 ・兼六園菊桜 ・紫桜
 などなど。
 それぞれの花が美しさを競う。
・番外:鶏の家紋「下がり鶏の丸」
 新潟日報の家紋歳時記に高澤等さんが「下がり鶏の丸」の家紋を紹介していた。
 ニワトリはキジ科の鳥類で中国南部で家禽(かきん)化されたという。
 古くは祭祀用に飼育され、やがて食用・観賞用・闘鶏用などさまざまに用いたれた。
 古代中国では五徳家禽という。
 ・王冠のようなとさはが「文徳」 ・武器のような鋭い足が「武徳」
 ・闘鶏に見るような闘争心が「勇徳」 ・餌に集まる姿が「仁徳」
 ・夜明けを知らせる習性を「信徳」
 放し飼いにしても逃げず、害虫を捕食する姿は吉祥的な存在となり、家紋とされた。
・番外:鳥之子神社(新潟市西蒲区越前浜・5月5日)
 越前浜の神明社は「鳥之子神社」と呼ばれ境内には「鳥」にかかわる奉納物が多い。
 拝殿のさい銭箱の上に5羽の鶏が祀られている。
 越前浜の集落は越前国から移住した人(姉川の合戦で敗れた朝倉義景の残党ともいう)
 によって開かれたと伝えられている。
 移住のさい、荒天のため船が難破したが、岸から聞こえる鶏の声のおかげでこの浜辺 
 にたどり着くことができた。
 以来、この地区では鶏をことのほか大切にしてきたという。
 鶏肉や卵を口にしない習慣も続いている。
 鳥之子神社の祭神は鶏か?・・・。
長鳴鶏の鳴き声に送られ弥彦神社を後にした。

長鳴鶏の鳴き声を聞く (イラストを模写)